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イケメンエリートの欠点
第5章 かけ離れた幸福

「贅沢病ね」
開口一番ばっさりと切られて、エビチリを食べようとしていた玲那の手が止まる。
「やっぱり…そうだよね」
小さく、玲那は頷く。
手厳しい意見に違いなかったが、すんなり受け入れられたのには相応の訳がある。
相談するまでもなく、既に自分の中で答えが出ていた事だった。
それでもあえて訊いてみたのは、その回答をどこかで否定したい自分がいたからに他ならなかった。
けれど他人も同意見だと分かり、玲那は再度小さな息を吐いた。
「私って、幸せ過ぎるんだ」
甘辛いソースを纏った大きな海老を箸で掴み、玲那は今度こそそれを口に入れた。
ひとくちで頬張った海老を噛み締めるように咀嚼していれば、真向かいに座った人物がひやかしてくる。
開口一番ばっさりと切られて、エビチリを食べようとしていた玲那の手が止まる。
「やっぱり…そうだよね」
小さく、玲那は頷く。
手厳しい意見に違いなかったが、すんなり受け入れられたのには相応の訳がある。
相談するまでもなく、既に自分の中で答えが出ていた事だった。
それでもあえて訊いてみたのは、その回答をどこかで否定したい自分がいたからに他ならなかった。
けれど他人も同意見だと分かり、玲那は再度小さな息を吐いた。
「私って、幸せ過ぎるんだ」
甘辛いソースを纏った大きな海老を箸で掴み、玲那は今度こそそれを口に入れた。
ひとくちで頬張った海老を噛み締めるように咀嚼していれば、真向かいに座った人物がひやかしてくる。

