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イケメンエリートの欠点
第5章 かけ離れた幸福

「朝ご飯、あーんしたりされたりね」
「そうそう」
「ネクタイ締め直してあげたりね」
「うんうん」
「出掛ける前のキスなんか当たり前よね」
「常識ですよ」
「玄関で今生の別れみたいに抱き合ってね」
「目に浮かびますね」
「結局手を繋いだまま途中まで出勤みたいな?」
「緋音さんエスパーみたい!」
結託してきゃあきゃあ盛り上がる緋音と美苗に、玲那は冷や汗を掻く。
まるでその場にいたかのような緋音の洞察力には、舌を巻くしかない。
全部、実際の朝の一連の出来事だったりするので、最早弁明のしようもない。
「そうそう」
「ネクタイ締め直してあげたりね」
「うんうん」
「出掛ける前のキスなんか当たり前よね」
「常識ですよ」
「玄関で今生の別れみたいに抱き合ってね」
「目に浮かびますね」
「結局手を繋いだまま途中まで出勤みたいな?」
「緋音さんエスパーみたい!」
結託してきゃあきゃあ盛り上がる緋音と美苗に、玲那は冷や汗を掻く。
まるでその場にいたかのような緋音の洞察力には、舌を巻くしかない。
全部、実際の朝の一連の出来事だったりするので、最早弁明のしようもない。

