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イケメンエリートの欠点
第2章 交差する妬みと思い出
旅先で昨日初めて、知り合った。
もう二度と会う事のないひとだ。
例えちょっとおかしな事を口走ってしまったところで、すぐに踵を返し、早歩きで次の予定の場所まで行けばいいだけの話。
それだけの事だ。
思い切って玲那が発しようとすれば、それを遮られる。
『ストーカーみたいだとか…思ってたりする?』
恐る恐ると言った風情の賢哉に、玲那は目を丸くした。
半開きの口。
呆けた表情。
可愛さとは無縁の顔で、玲那は彼を直視した。