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イケメンエリートの欠点
第5章 かけ離れた幸福
「やりたいなーって思ってたけど、今まで躊躇してた事とか、何かないんですか?」
美苗同様、他のふたりにも後押しするような視線を向けられて、玲那は暫し考え込む。
言おうか言うまいか迷いながらも、やがて決心する。
「基本的にずっと家にいるから、余計な事を考えちゃうのかなって思ったんです。もっと他にやらなきゃいけない事でもあれば、そんな風にならないのかなって。…私、働きに出ようかって」
ここ数ヶ月胸に納めていた思いを、玲那は吐露した。