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イケメンエリートの欠点
第5章 かけ離れた幸福

どこか旅行に行きたいとか。
ちょっと高い指輪をおねだりしてみようかとか。
丸々一日、主婦業休みの日にしちゃおうだとか。
概ね、そんな回答を予想していた。
そのどれとも違うものに、全員が面食らう。
「働きにって…会社に勤めるって事?」
「フルとは言わなくても、パートとか。仕事が忙しい賢哉のフォローも今まで通りきちんと熟して、家庭と仕事を両立出来たらなって。賢哉ひとりに生活費を稼いでもらってる、ある種の後ろめたさみたいなものも多少は改善されるだろうし。家でもやもやしてるぐらいなら、気分転換も兼ねて外に出ようって」
緋音の質問に答える玲那に、美苗は不服そうな声を上げる。
ちょっと高い指輪をおねだりしてみようかとか。
丸々一日、主婦業休みの日にしちゃおうだとか。
概ね、そんな回答を予想していた。
そのどれとも違うものに、全員が面食らう。
「働きにって…会社に勤めるって事?」
「フルとは言わなくても、パートとか。仕事が忙しい賢哉のフォローも今まで通りきちんと熟して、家庭と仕事を両立出来たらなって。賢哉ひとりに生活費を稼いでもらってる、ある種の後ろめたさみたいなものも多少は改善されるだろうし。家でもやもやしてるぐらいなら、気分転換も兼ねて外に出ようって」
緋音の質問に答える玲那に、美苗は不服そうな声を上げる。

