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イケメンエリートの欠点
第6章 擦れ違う思惑
「莢子さんが言ったの?緋音さん?それとも美苗さん?」

賢哉は名前を、すらすら羅列する。

教室があった日は、夕食時の話題としてほぼ毎回名が挙がる。

ついさっきも耳にしたばかりだったし、記憶の糸を手繰り寄せるまでもなかった。

「莢子さん達から何かを言われたんじゃなくて、私が莢子さん達に相談したの。…『働きに出たいと思ってるんだけど』って」

誤魔化したところで彼には全て分かられてしまうから、嘘偽りを述べてこの場を取り繕うのは得策じゃなかった。

玲那は本当の事を語る。
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