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イケメンエリートの欠点
第7章 波乱の予感
「玲那の作るのは全部美味しいからいつも迷うなあ。…うん。今朝はキウイフルーツにする」

まるで一大決心をしたかのような賢哉の面持ちに、玲那は笑いが漏れる。

「たかがジャムに、賢哉は大袈裟」

「大袈裟じゃないよ。玲那と結婚するまではバター一択だったのに、今ではこうして普通にジャムがいいとか言っちゃってるのって、玲那の手作りジャムが最高に美味しいからだし」

むきになって反論してくる賢哉をはいはいと宥めつつ、玲那は手際良く夫の注文を熟してゆく。
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