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イケメンエリートの欠点
第7章 波乱の予感

「わー、だからだめだってば!お弁当ぐちゃぐちゃになってたら、泣くに泣けないだろ。これを楽しみに仕事に行ってるようなもんなんだから」
歩道を歩いてるとはいえ事故に繋がる恐れもあるし、ふたりとも本気で押し合ってはいない。
昼食の事も勿論考慮した玲那の力加減だったのだが、賢哉は真剣な口調で抗議してくる。
大袈裟な夫をもう一度困らせてやろうかと玲那は目論んだのだが、割って入ってきた一際大きなそれに中断される。
「朝から身体くっつけ合った熱々のカップルが歩いて来ると思ったら、やっぱり賢哉さんと玲那さん」
「おはようございます、堂上さん。今朝は少し冷えますね」
子供を見送った後なのだろうか、一軒家の前に立つエプロン姿の人物を認めるや否や、玲那はこっそり渋い顔をする。
歩道を歩いてるとはいえ事故に繋がる恐れもあるし、ふたりとも本気で押し合ってはいない。
昼食の事も勿論考慮した玲那の力加減だったのだが、賢哉は真剣な口調で抗議してくる。
大袈裟な夫をもう一度困らせてやろうかと玲那は目論んだのだが、割って入ってきた一際大きなそれに中断される。
「朝から身体くっつけ合った熱々のカップルが歩いて来ると思ったら、やっぱり賢哉さんと玲那さん」
「おはようございます、堂上さん。今朝は少し冷えますね」
子供を見送った後なのだろうか、一軒家の前に立つエプロン姿の人物を認めるや否や、玲那はこっそり渋い顔をする。

