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イケメンエリートの欠点
第7章 波乱の予感
「バタバタ家を出たところをたまたま目撃されて、朝からなんかしてるって誤解されちゃったんだよ。そういう恥掻いた時は、普通急いでー」

「考え過ぎじゃない?」

「考え過ぎじゃない。ぜーったいあれは呆れてた」

あっけらかんとしてる賢哉を、玲那はもどかし気に制する。

「賢哉が早く出ないから」

「えー、俺のせい?玲那が押してきたからだろ。…ほら、こうやって」

通勤鞄と昼食が入った袋で両手の塞がっている賢哉は、並んで歩く玲那を軽く肩で押す。

揶揄された玲那は悔しさから、負けじと賢哉を肩で押し返した。
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