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イケメンエリートの欠点
第7章 波乱の予感

「今日の夕食カレーにしようかなあ」
大きな玲那の独白に、予想通り賢哉が食い付いてくる。
「え、カレー?」
「そう。リクエストある?」
「先月はカツカレーだったから、シーフードとか?…あ、でもやっぱり俺は」
「人参とじゃがいもと玉ねぎのやつ?」
心得てるとばかりの玲那に、賢哉の表情が明るく輝く。
定番の材料と市販のルウで作ったカレーは、夫の大好物だった。
そして辛さレベルは、1。
唐辛子やわさびは平気なくせに、カレーだけは別物らしい。
「じゃあ、今夜は賢哉の好きな甘口の普通のカレーにしようかな」
「あ、なんか馬鹿にしてる?」
含まれた冷やかしに、賢哉は敏感に反応する。
「歩くだけで注目の的の賢哉の大好物が甘口カレーとか、誰も知らないよなあって。優越感に浸ってるの」
「えー、それって嬉しい事?」
「完全完璧なイケメンじゃなく、たまにちょっと子供っぽいところがある、そのギャップが可愛いなって思う。そういう賢哉は私しか知らないからね」
玲那は笑った。
大きな玲那の独白に、予想通り賢哉が食い付いてくる。
「え、カレー?」
「そう。リクエストある?」
「先月はカツカレーだったから、シーフードとか?…あ、でもやっぱり俺は」
「人参とじゃがいもと玉ねぎのやつ?」
心得てるとばかりの玲那に、賢哉の表情が明るく輝く。
定番の材料と市販のルウで作ったカレーは、夫の大好物だった。
そして辛さレベルは、1。
唐辛子やわさびは平気なくせに、カレーだけは別物らしい。
「じゃあ、今夜は賢哉の好きな甘口の普通のカレーにしようかな」
「あ、なんか馬鹿にしてる?」
含まれた冷やかしに、賢哉は敏感に反応する。
「歩くだけで注目の的の賢哉の大好物が甘口カレーとか、誰も知らないよなあって。優越感に浸ってるの」
「えー、それって嬉しい事?」
「完全完璧なイケメンじゃなく、たまにちょっと子供っぽいところがある、そのギャップが可愛いなって思う。そういう賢哉は私しか知らないからね」
玲那は笑った。

