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乳房星(再リフォーム版)
第27章 路地裏の少年
時は流れて…

1994年3月25日…

場所は、松山市南町の県民文化会館(ひめぎんホール)にて…

この日は、大学の卒業式が催されていた。

卒業生たちは、それぞれの希望を胸に社会へ旅立つ。

しかし、ゆりこはこの会場にいなかった。

ゆりこは、ホンマだったらこの会場にいるはずだが、単位を落として落伍した。

ゆりこは、大学に入学してから1度もゼミに出てへんかった。

ゆりこは、どななことに不満感を募らせているのかはよぉ分からへんけど、甘えすぎていると思う。

聞くところによれば、ゆりことけんちゃんは小学生までは同じ学校に通っていた。

小学校を卒業したあと、ゆりこは実父に引き取られて施設を出た。

その後、実父の家がある北条地区の中学校に進学した。

高校は、義母(ぎりのマァマ)の知人夫婦のコネで松山の私立高校(ツッパリたちが多い与太校・退学率がめちゃめちゃ高いだった)に進学して、そのまま卒業した。

大学も、義理のマァマのコネで進学した。

そういうラクチンな方法で学生生活を送ったけん、ゆりこはナマクラになった。

時は、夕方5時過ぎのことであった。

ところ変わって、JR伊予北条駅の待合室にて…

白のブラウスの上にラベンダー色のカーディガンをはおって、下は濃いネイビーのサムシングのジーンズ姿のゆりこは、待合室のベンチに座ってぼんやりと考えごとをしていた。

そんな時であった。

(ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー…)

この時、ジーンズの後ろのポケットに入ってるポケベルが鳴っていた。

ゆりこは、めんどくさい表情で愛媛テレメッセージのロゴ入りのポケベルを取り出した。

また家から電話なのぉ~…

渋ちんの表情のゆりこは、カード電話機で家に電話をかけた。
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