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乳房星(再リフォーム版)
第33章 願いごとの持ち腐れ
また時は流れて、11月7日の正午過ぎのことであった。

ところ変わって、松山市古川北の裕介が店長を務めるスタバにて…

この日、ダイキ(ホームセンター)でバイトをしていたけんちゃんは、バイトを中断してここへやって来た。

義兄(にい)さん困るねん…

オレは、今バイト中なんだよぉ~

ものすごくコンワクしているけんちゃんが店舗に到着した。

けんちゃんが到着した時、店舗の奥に裕介倫子夫婦と27歳か28歳くらい(私・イワマツと同世代)のモデルさん風の女性が座っていた。

ぼうぜんとした表情を浮かべているけんちゃんに世話焼きの女性店員さんが声をかけた。

「あ、けんちゃん…けんちゃん、よぉきたねぇ~義兄(おにい)さんが待っとるけんはよゆこや。」

世話焼きの女性店員さんは、けんちゃんの腕を強引に引いて、指定された席へ向かった。

裕介倫子夫婦と女性が座っている席にて…

世話焼きの女性店員さんは、裕介倫子夫婦にけんちゃんを連れて来たことを伝えた。

「お待たせしました。弟さまをお連れしました。」
「ありがとう。」

けんちゃんは、とまどい気味の声で裕介に言うた。

「義兄さん…義兄さん。」
「(のんきな声で)おっ賢也、よぉきたねぇ~」
「義兄さん、困るねん…今、バイト中なんだよぅ~」
「(のんきな声で)ああ、バイトの手を止めてすまんかったのぉ~」
「それよりも、コレは一体どういうことなんぞぉ~」

裕介の端に座っている倫子は、けんちゃんに女性を紹介するわねと言うた。

「賢也さん、今から紹介するわね…義父さまの知人の娘さんよ。」

女性は、けんちゃんに一礼してからあいさつをした。

「初めまして…近永すみれです。」

すみれさん(以後、こう表記する)は、深々とけんちゃんに一礼した。

けんちゃんは、ますますとまどい気味の声で裕介に言うた。
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