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乳房星(再リフォーム版)
第42章 フレンズ
2000年元旦の午前11時頃、全メンバーたちが乗っている専用機がケフラヴィーク国際空港を出発して、冬晴れの空へ飛び立った。

アイスランドでバカンスを楽しんだ全メンバーたちは、移動中の専用機の中でお仕事を始めた。

イワマツグループの全メンバーたちは、1月2日より世界各地で班ごとの活動を再開する。

イワマツグループの全メンバーたちは正月休みなしで世界各地で班ごとの活動をしていると言うのに、日本のたつろうさんの実家では結婚がらみのくっだらんもめ事が起こった。

話は、1月2日の昼前のことであった。

ところ変わって、南紀勝浦(和歌山県那智勝浦町)の海沿いにある温泉ホテルにて…

ホテルの30畳の大宴会場にたつろうさんの4・5世帯の大家族と中百舌鳥(なかもず・六郎の実家)の家の人たち(六郎の姉とオイゴ夫婦の家族3人ともうひとりのオイゴ)の5人とゆりこが集まっていた。

はこぜんの上には、おせち料理が並んでいる。

政子六郎夫婦は、一番上のオイゴ夫婦(ふたりとも役場で共稼ぎ)に生まれた赤ちゃん(男の子)に夢中になっていた。

政子が赤ちゃんをあやしている時であった。

六郎は、東京から帰省した兼次(かねつぐ・30歳・総合商社勤務)に穏やかな声で話しかけた。

「ところで兼次。」
「(気だるい声で)なんやねん。」
「兼次は、いつになったら家庭を持つのかなぁ~」
「(つらそうな声で)なんぞぉ~またその話しかよ(ブツブツ)」

つらそうな声でブツブツ言うてる兼次に、六郎の姉はややあつかましい声で言うた。

「兼次、どうしてそんなつらそうな声で言うのよ…おじさんは兼次がずっとガマンしたから幸せになってもいいよと言うてるのよ。」

六郎の姉の言葉に対して、兼次は怒り気味の声で言い返した。
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