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乳房星(再リフォーム版)
第52章 泣き上手
その一方で、兼次は出向で今の職場に移ったことが原因でいらだちをつのらせるようになった。

兼次は、今の職場で周囲からいびりを受けていた。

課長さんと従業員さんたちは、兼次が出向で来た時からだらけるようになった。

ワープロが使えないことに加えて、兼次以外の従業員さんたちが決められた当番をせずに兼次ばかりに押しつけるなど…従業員さんたちの勤務態度が極力悪化した。

『(お茶が入ってる)やかんが重たい。』『郵便物あったかいのぉ~』などと言うて決められた当番をしない…

その割に、定時になったら帰宅する。

与えられた仕事に文句ばかり言うことだけはいっちょ前で社会のジョーシキがないドアホばかりだ。

それなのに、上層(うえのもん)は『彼らはやりたくないというてるから…』と言うてかれらを甘やかしている。

これでは、兼次がヘキエキするのも無理はないと思う。

その上に、兼次が食べる晩ごはんがない。

優香と由芽が味見でつまみ食いしていることが原因で兼次が食べる分がない。

それなのに、優香と由芽が『エーヨーバランスがどーのこーの…』といよるけん、ホンマにドアホや。

話しは変わるけど、兼次はこの日体調を崩して仕事を休んでいた。

その日の夕方6時半頃であった。

たつろうさんの実家の大広間に3・5世帯の大家族が集まって晩ごはんを食べようとしていた。

しかし、優香の電話が長びいているので食べることができない。

優香は、政子から逸郎さよこ夫婦の知人の家に電話してと言われたので、片っ端から電話をかけていた。

逸郎もさよこも、尾鷲市内と周辺の熊野市と紀伊長島町しか知人がいてへん…

その他の三重県と県外にはひとりも知人はいてへんし、行くアテもない…

優香は、心配げな表情で電話をかけていた。

「そうですか…逸郎さん来ていませんか…すみませんけど、もし逸郎さんがたずねてきたら電話をするように言うてください…よろしくお願いいたします。」

一度電話を切った優香は、書き抜き帳をみながらダイヤルを回した。

優香みつろう夫婦のふたりの子供は、いつになったらごはん食べることができるのかとみつろうに言うた。
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