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乳房星(再リフォーム版)
第54章 メモリーグラス
ゆりことてつろうは、2月29日に婚姻届を今治市役所に強行提出した。

ふたりは、恵美須町3丁目にある安アパートに移り住んだ。

てつろうは、大学院時代の友人のツテで矢田にある短大に再就職した。

経理の仕事で、月給13万円と大きく下がった。

専業主婦で床の間にかざってもらえると思っていたゆりこは、てつろうに強い不満を抱いた。

あの時、てつろうさんは専業主婦で床の間にかざってあげるとゆりこに言うた。

短大の教授に再就職後も、安定した収入が見込めると期待したのに…

どないしてくれるねん!!

そのように思ったゆりこは、再びバイトを始めることを決意した。

ゆりこは、入籍した翌日に大学時代の友人のツテで東門町のフジグランに再就職した。

時は、開店30分前(朝8時半頃)であった。

ゆりこは、陳列棚に入荷した新鮮な野菜類をならべながらつぶやいた。

てつろうさんは…

ゆりこにウソをついた…

専業主婦で床の間にかざってあげると言うたけん、プロポーズをO.K.した…

てつろうさんが短大に再就職することが決まったと聞いた時…

短大の教授で、安定した収入が見込めると思ってよろこんだ。

けれど…

経理事務で月給13万円と聞いてヒョーシヌケしたわ…

あななはした金で、どうやってゆりこを養うのよ…

ゼッタイ無理よ!!

てつろうさんは、なんで実家の大家族に対してあななタンカ切ったのか…

単に実家から逃げたいから、あななタンカ切ったと思うわ。

それは、ゆりこが目ざめた日の夕方頃であった。

てつろうは、3・5世帯の大家族に対してゆりこと結婚することを認めてほしいと強要した。

研究の成果が世に認められて、表彰された…

高収入でゆりこを養う自信がついた…

だから、結婚を認めてほしい…

3・5世帯の大家族は、てつろうの言葉を聞いてホンマに大丈夫なのかとキグした。

相手の気持ちは、きちんときいとんか…

てつろうは一方的に結婚したいと言うけど、もう少しの間だけでも待とうと言う気持ちはないのか…

3・5世帯の大家族…特に政子六郎夫婦とふたりの兄嫁は、猛反対を唱えていた。

優香は、てつろうに対してあつかましい声で言うた。
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