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乳房星(再リフォーム版)
第56章 ブルージーンズメモリー
それからまた時は流れて…

2000年4月29日の未明頃であった。

場所は、今治市恵美須町3丁目の安アパートにて…

ダイニングテーブルでてつろうの帰宅を待っているゆりこは、イライラしていた。

テーブルの上には、てつろうのお誕生日のお祝いの料理が並んでいる。

深夜1時20分頃、てつろうがものすごくつかれた表情で帰宅した。

「ハア~、つかれた…」

背中を向けた状態のゆりこは、ひねた声でてつろうに言うた。

「あんたなに考えとんで…今、何時なのか時計みてよ!!」

ゆりこに怒鳴られたてつろうは、つらそうな声でゆりこに言うた。

「オレ、しんどいねん…そないにおらぶなよぉ~」
「おらびたくもなるわよ!!」
「おいゆりこ…どないしたんで?」
「ゆりこがなんで怒っとんかが分かってへんみたいね!!」
「オレにどなな落ち度があるんぞぉ~」
「落ち度があるから怒っとんよ!!」

(ビュー、ごつーん!!)

ゆりこは、テーブルの上に置かれていた味の素(化学調味料)の小びんをてつろうに投げた。

小びんは、てつろうの胸に直撃した。

「いたい…なにするんだよぅ~」
「やかましい浪費魔!!」
「浪費魔…オレのことそこまで言うのかよぉ~」
「ええ、その通りよ!!今日、ゆりこの口座に振り込まれる予定のお給料が4000円しかなかったのよ!!手取りで9万7000円のお給料がなんで4000円なのよ!!」

ゆりこの問いに対して、てつろうはなさけない声で言うた。

「ゆりこ…オレが浪費したから減ったんじゃないのだよぅ~」
「ウソつくな!!」
「ウソじゃないのだよぅ~大学の恩師から(大学の)総長のワガママにこたえてくれと言われたんだよぅ~ああ!!」

(ベチョ!!)

ゆりこは、なさけない声でいいわけを言うたてつろうの顔にバースデーケーキをたたきつけた。

ケーキまみれの顔のてつろうは、なんでひどいことをするのかとゆりこに言うた。
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