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乳房星(再リフォーム版)
第70章 いつでも夢を
日本時間の午前10時半頃であった。

場所は、伊勢神宮の内宮の境内にて…

けんちゃんとてつろうは、境内にある茶店で赤福(伊勢名物)とお抹茶を頼んで休憩している。

そこから歩いて30歩先に流れる五十鈴川のそばにあるお浄め所に、参拝客のみなさまが集まっている。

2人は、ゆみさんからの頼みでマリンホールディングスの石頭のCEOからデリシャン株49パーセント分の株式を取得しようとジカダンパンを続けていたが、SPたちからボコボコにいて回されてばかりいた。

2日前に、2人は名古屋近郊にあるビール工場へ行ってCEOにジカダンパンを申し出た。

けれど、SPたちからボコボコにいて回された。

2人は苦戦を強いられていたが、2人の間に大きなギャップが生じた。

ゆりこと結婚することを目標に自分磨きに専念するけんちゃんとなまじ自分探しをするてつろう…

2人の間に生じたギャップが原因で、けんちゃんはガマンの限度を超えそうになった。

ゆみさんから支給される30万円だけが正味の収入である。

その中から、2人分の宿代を払い続けたらどないなるのか?

けんちゃんは、てつろうをめんどくさいと思うようになった。

そんなけんちゃんは、てつろうを怒鳴りつけた。

「コラ!!コラといよんのが聞こえんのか!?」
「(つらそうな声で)なんぞぉ~」
「なんぞぉじゃなかろがオドレは!?」
「(つらそうな声で)何怒ってんねん?」
「オレの身にもなれと怒っとんじゃボケ!!」

けんちゃんは、ひと間隔おいてからてつろうに言うた。

「オドレなぁ!!自分探しばあいしよるけんそななひねたツラになったんがまだ分かってへんみたいだな!!なんぞぉその目つきは!?オレをにらみつけよんか!?」
「にらみつけてないよぅ~」

けんちゃんは、てつろうに対してより激しい怒りをぶつけた。
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