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乳房星(再リフォーム版)
第89章 足手まとい

「ねえ、君たち。」
「なあに?」
「ここ、多賀てつろうさんのおうちかなぁ~」
「多賀はうちだけど…」
「ほーなん…すまんけど、おかーちゃんおる?」
「おかーさん、おらん。」
「おとーちゃんは?」
「おとーさんは、テッポーでうたれて死んだ…」
「ほーなん…ほな、じいじかばあばいる?」
けんちゃんの問いかけに対して、あずさの息子が『ぼく行って来る…』と答えた。
あずさの息子は、家の中に入って行った。
ところ変わって、家の中にある大きな土間にて…
土間には、政子がいた。
政子は、今朝収穫したばかりの長ネギのしっぽについている根っこをはさみで摘み取る作業をしていた。
この時、あずさの息子が呼びに来た。
「ばあば。」
「(めんどくさい声で)なんやねんもう~」
「ばあばにお客さんが来てるよ。」
「(めんどくさい声で)また新聞のカンユウでしょ…」
「違うよ。」
「(めんどくさい声で)ほんなら、シューキョーのカンユウでしょ…」
「違うよ。」
「(ますますめんどくさい声で)ばあばはいそがしいから帰ってと言うといて…」
そこへ、けんちゃんがてつろうを連れて土間に来た。
「あの~、すんまへんけどぉ~」
「(ものすごくあつかましい声で言う)なんやねんもう~」
「あの~、ぼくは行方不明になった家族をお宅へお送りするためにここに来たんですがぁ~」
けんちゃんの呼びかけに対して、政子はあつかましい声で言い返した。
「あのねぇ、うちは行方不明になった息子たちなんかどーでもええねん…みつろうとたけろうと逸郎は家出した…あつろうたちシングルきょうだいたちはケーサツに逮捕されて起訴されたけん、突き放したのよ!!せやけん、関係ないのよ!!」
けんちゃんは、政子に対してこう言うた。
「ほな、ここにいるてつろうさんもジャマだと言うのですね…せやけど、てつろうさんはドゲザしてあやまりたいと言うてんねん…それでも拒否するんやねぇ…」
けんちゃんは、後ろにいるてつろうに『はよドゲザせえや!!』と怒った。
てつろうは、けんちゃんの言うとおりに政子の前でドゲザした。
「なあに?」
「ここ、多賀てつろうさんのおうちかなぁ~」
「多賀はうちだけど…」
「ほーなん…すまんけど、おかーちゃんおる?」
「おかーさん、おらん。」
「おとーちゃんは?」
「おとーさんは、テッポーでうたれて死んだ…」
「ほーなん…ほな、じいじかばあばいる?」
けんちゃんの問いかけに対して、あずさの息子が『ぼく行って来る…』と答えた。
あずさの息子は、家の中に入って行った。
ところ変わって、家の中にある大きな土間にて…
土間には、政子がいた。
政子は、今朝収穫したばかりの長ネギのしっぽについている根っこをはさみで摘み取る作業をしていた。
この時、あずさの息子が呼びに来た。
「ばあば。」
「(めんどくさい声で)なんやねんもう~」
「ばあばにお客さんが来てるよ。」
「(めんどくさい声で)また新聞のカンユウでしょ…」
「違うよ。」
「(めんどくさい声で)ほんなら、シューキョーのカンユウでしょ…」
「違うよ。」
「(ますますめんどくさい声で)ばあばはいそがしいから帰ってと言うといて…」
そこへ、けんちゃんがてつろうを連れて土間に来た。
「あの~、すんまへんけどぉ~」
「(ものすごくあつかましい声で言う)なんやねんもう~」
「あの~、ぼくは行方不明になった家族をお宅へお送りするためにここに来たんですがぁ~」
けんちゃんの呼びかけに対して、政子はあつかましい声で言い返した。
「あのねぇ、うちは行方不明になった息子たちなんかどーでもええねん…みつろうとたけろうと逸郎は家出した…あつろうたちシングルきょうだいたちはケーサツに逮捕されて起訴されたけん、突き放したのよ!!せやけん、関係ないのよ!!」
けんちゃんは、政子に対してこう言うた。
「ほな、ここにいるてつろうさんもジャマだと言うのですね…せやけど、てつろうさんはドゲザしてあやまりたいと言うてんねん…それでも拒否するんやねぇ…」
けんちゃんは、後ろにいるてつろうに『はよドゲザせえや!!』と怒った。
てつろうは、けんちゃんの言うとおりに政子の前でドゲザした。

