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乳房星(再リフォーム版)
第93章 なめとんか

10月10日の午後3時頃であった。
(テーテーテーテーテー…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)
ところ変わって、ことでん屋島駅の前にて…
駅のプラットホームに、行き違いのボギー電車が停車した。
停車した電車の中から、おおぜいの乗客たちが降りる。
駅の向かいの駄菓子屋の前のバス停のベンチに、けんちゃんが座っている。
けんちゃんは、駄菓子屋でこうた焼きたてのたいやきを食べながら考え事をしていた。
そんな時であったが、尾鷲市の実家へ帰ったはずのてつろうがけんちゃんのもとへフラリとやって来た。
てつろうは、ものすごくつらそうな表情でけんちゃんに言うた。
「賢也さん。」
「なんやねん!?」
「そないに怒らんといてーなぁ~」
「オンドレはなにしに来たんぞ!?」
「賢也さん…オレ、お腹すいて死にそうなんだよぅ~食べさせて…」
「食いたいのであれば、(店の)中へ入って買えや!!」
「買うよぅ…せやけど、食べたいもんがないねん…」
「コラ!!人をおちょくるんもたいがいにせーよ!!」
「そないに怒らんといてーなぁ…賢也さん、この通りでおますねん…食べさせてーな~」
けんちゃんは、チッと舌打ちしたあと袋の中に残っているたいやきを与えた。
てつろうは、与えられたたいやきをガツガツ食べていた。
けんちゃんは、てつろうを恐ろしい目つきでにらみつけながらつぶやいた。
てつろうは…
学歴といばることだけはいっちょ前だ…
せやけん、生きるすべなんか全くない男だ…
けんちゃんは、てつろうに怒りを込めて言うた。
(テーテーテーテーテー…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…キーッ、プシュー…)
ところ変わって、ことでん屋島駅の前にて…
駅のプラットホームに、行き違いのボギー電車が停車した。
停車した電車の中から、おおぜいの乗客たちが降りる。
駅の向かいの駄菓子屋の前のバス停のベンチに、けんちゃんが座っている。
けんちゃんは、駄菓子屋でこうた焼きたてのたいやきを食べながら考え事をしていた。
そんな時であったが、尾鷲市の実家へ帰ったはずのてつろうがけんちゃんのもとへフラリとやって来た。
てつろうは、ものすごくつらそうな表情でけんちゃんに言うた。
「賢也さん。」
「なんやねん!?」
「そないに怒らんといてーなぁ~」
「オンドレはなにしに来たんぞ!?」
「賢也さん…オレ、お腹すいて死にそうなんだよぅ~食べさせて…」
「食いたいのであれば、(店の)中へ入って買えや!!」
「買うよぅ…せやけど、食べたいもんがないねん…」
「コラ!!人をおちょくるんもたいがいにせーよ!!」
「そないに怒らんといてーなぁ…賢也さん、この通りでおますねん…食べさせてーな~」
けんちゃんは、チッと舌打ちしたあと袋の中に残っているたいやきを与えた。
てつろうは、与えられたたいやきをガツガツ食べていた。
けんちゃんは、てつろうを恐ろしい目つきでにらみつけながらつぶやいた。
てつろうは…
学歴といばることだけはいっちょ前だ…
せやけん、生きるすべなんか全くない男だ…
けんちゃんは、てつろうに怒りを込めて言うた。

