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乳房星(再リフォーム版)
第96章 異邦人・その2

時は流れて、10月28日のことであった。
(ドドーン!!ドドーン!!ドザーッ!!ゴロゴロドスーン!!)
場所は、宍喰浦の竹ヶ島にて…
時は、朝8時過ぎのことであった。
この日は、気圧のかたむきが原因で太平洋側を中心に大荒れの天気であった。
10メートル超の猛烈なしけが、岸壁に押し寄せる。
うんと沖合で50ノット(風速25メートル・瞬間的に35~40メートル)に相当する暴風が吹き荒れていた。
加えて、1時間に80ミリ相当の雷を伴った猛烈な雨が降りしきっていた。
朝7時50分頃に徳島県南部に大雨洪水警報・海陽町の全域に土砂災害警戒情報が発令された。
そんな中で、徳島県警による捜索が行われた。
地元の住民から『竹ヶ島で、若い女男(アベック)が岸壁から堕ちたところを見た…』と言う110番通報にもとづいて県警による捜索が行われていた。
そんな中で発見された遺留品は、ゆりこが着ていた衣服だけだった。
その後、県警による捜索は打ち切られた。
ところ変わって、和歌山・三重の県境にまたがる熊野川の河口にて…
近畿地方南部と三重県も、気圧のかたむきによって大荒れの天気であった。
和歌山県新宮市と対岸の三重県側で1時間に100ミリ前後の雷を伴った猛烈な雨が観測された。
熊野灘の沖合では、90ノット(風速45メートル・瞬間的に60~70メートルくらい)に相当する暴風が吹き荒れていた。
和歌山県南部と三重県南部にも大雨洪水警報が発令された。
加えて、暴風波浪と高潮の警報も発令された。
河口付近に10メートル前後の高波が押し寄せている。
その中で、和歌山・三重の両県警による遺体引き上げ作業が行われていた。
浮かんでいる遺体は、ゆりことドーセーしていたホストのカレであった。
河口に押し寄せる高波と上流から流れてくる川の水がぶつかるので、遺体に近づくことができない。
(ブーッ!!ブーッ!!ブーッ!!)
この時、遠くでダムの緊急放流開始を告げるブザー音が鳴り響いた。
捜査員たちは、身の安全を確保するために引き上げ作業を打ち切った。
ゆりことドーセーしていたカレは、荒波の熊野灘に流されたあとそのまま沈んで行った。
(ドドーン!!ドドーン!!ドザーッ!!ゴロゴロドスーン!!)
場所は、宍喰浦の竹ヶ島にて…
時は、朝8時過ぎのことであった。
この日は、気圧のかたむきが原因で太平洋側を中心に大荒れの天気であった。
10メートル超の猛烈なしけが、岸壁に押し寄せる。
うんと沖合で50ノット(風速25メートル・瞬間的に35~40メートル)に相当する暴風が吹き荒れていた。
加えて、1時間に80ミリ相当の雷を伴った猛烈な雨が降りしきっていた。
朝7時50分頃に徳島県南部に大雨洪水警報・海陽町の全域に土砂災害警戒情報が発令された。
そんな中で、徳島県警による捜索が行われた。
地元の住民から『竹ヶ島で、若い女男(アベック)が岸壁から堕ちたところを見た…』と言う110番通報にもとづいて県警による捜索が行われていた。
そんな中で発見された遺留品は、ゆりこが着ていた衣服だけだった。
その後、県警による捜索は打ち切られた。
ところ変わって、和歌山・三重の県境にまたがる熊野川の河口にて…
近畿地方南部と三重県も、気圧のかたむきによって大荒れの天気であった。
和歌山県新宮市と対岸の三重県側で1時間に100ミリ前後の雷を伴った猛烈な雨が観測された。
熊野灘の沖合では、90ノット(風速45メートル・瞬間的に60~70メートルくらい)に相当する暴風が吹き荒れていた。
和歌山県南部と三重県南部にも大雨洪水警報が発令された。
加えて、暴風波浪と高潮の警報も発令された。
河口付近に10メートル前後の高波が押し寄せている。
その中で、和歌山・三重の両県警による遺体引き上げ作業が行われていた。
浮かんでいる遺体は、ゆりことドーセーしていたホストのカレであった。
河口に押し寄せる高波と上流から流れてくる川の水がぶつかるので、遺体に近づくことができない。
(ブーッ!!ブーッ!!ブーッ!!)
この時、遠くでダムの緊急放流開始を告げるブザー音が鳴り響いた。
捜査員たちは、身の安全を確保するために引き上げ作業を打ち切った。
ゆりことドーセーしていたカレは、荒波の熊野灘に流されたあとそのまま沈んで行った。

