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乳房星(再リフォーム版)
第102章 ワインレッドの心・その2
日本時間11月16日夜9時過ぎのことであった。

ポムじいさんがデリシャン株79パーセント分を買い増したと言うニュースを聞いたけんちゃんは、最後のかけに出た。

この日の夜、マリンホールディングスのCEOさんが取り巻きの男たちを連れて高知市菜園場町(さえんばちょう)にある会員制のナイトクラブにやって来た。

けんちゃんは、ここで最後のかけに出た。

ところ変わって、ナイトクラブの店内にて…

けんちゃんは、CEOさんの前で土下座をした。

CEOさんは、舌打ちしたあとけんちゃんにあつかましい声で言うた。

「しつこい野郎だなてめえは…」
「へえ…」
「てめえは、そないにデリシャン株がほしいのか?」
「ほしい…です。」
「わかった…やるよ…せやけど、ただではやらんぞ!!」
「へっ?」
「わしと勝負して、わしが負けたら当社が保有してはる19パーセント分の株式をやる…それでどないやねん?」

けんちゃんは、なんのためらいもなくCEOさんとの勝負を受けて立った。

テーブルの上に、デリシャン株19パーセント分の株券が置かれている。

株券の上には、『土佐鶴』が入っているタンブラーが置かれている。

十万円コースターのパロディで、19パーセント分コースター…である。

勝負は、日本酒が入っているタンブラーから始まった。

けんちゃんは、最初の一杯をラクラクのみほした。

その後、『酔鯨(すいげい)』『司牡丹(つかさぼたん)』など…土佐の名酒が次々と出てきた。

けんちゃんとCEOさんは、次々と出てきた酒をごくごくとのみほした。
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