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乳房星(再リフォーム版)
第105章 シングル・アゲイン
2001年元日、激動の20世紀が終わり新世紀に突入した。

しかし、多賀の家では例の一件が原因で不幸ごとが続いた。

麗彦は、例の一件に加えて暴力団関係者とトラブった際に数人のチンピラを死傷させた容疑など合計10件の凶悪事件起こしたので、永久に家に帰れなくなった。

7日前に六郎がくも膜下出血を起こして倒れてそのまま亡くなった。

ゆりこは、麗彦から受けた暴力が原因でタイバンハクリをリカンした。

赤ちゃんごとタイバンを摘出したので、赤ちゃんを産むことができんなった。

ゆりこは、また波止浜の母子保護施設へ出戻った。

シホちゃんたち4人とリホちゃんは、他にも逮捕容疑が増えるので、外へ出ることが永久にできなくなるだろう。

時は、2001年1月9日の午後2時頃であった。

場所は、砥部の拾町(じっちょう)の国道33号線沿いにあるダイキの店舗にて…

けんちゃんは、デリシャン株をマリンホールディングスからぶんどった仕事を成し遂げたあと、ここで働いていた。

けんちゃんは、勤務時間が終わったのでタイムカードを押して事務所から出た。

それから数分後であった。

トナカイ色のコート姿のゆりこがけんちゃんの元にやって来た。

ゆりこは、けんちゃんに話したいことがあると言うた。

「ゆりこちゃん。」
「けんちゃん、ちょっと話があるけどかまん?」
「ああ、いいよ。」

ところ変わって、重信川の河川敷にて…

ゆりことけんちゃんは、河川敷の風景をながめながら話をした。

「あのねぇけんちゃん。」
「ゆりこちゃん。」
「ゆりこ…タイバンを摘出した。」
「タイバンを…摘出した…」
「うん。」
「赤ちゃんは…どないなったんで?」
「赤ちゃん…死んじゃった…ほやけん…うめんなった。」
「うめんなった…」
「うん。」
「赤ちゃんのテテオヤは?」
「ろくでなしのカレの子よ…荒波にのまれて死んだ…」
「なんとも言えん…」

けんちゃんは、大きくため息をつきながら『なんとも言えん…』と言うた。

ゆりこは、けんちゃんに『大事な話があるから聞いて…』と言うたあと、自身の出生の秘密を打ち明けた。
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