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乳房星(再リフォーム版)
第114章 好きだった
「すみませ~ん、今から朝ごはんを食べさせます~」
「早くしてください!!」

玄関の外にいる特別支援学校の先生が大きな声で叫んでいた。

どうしよう…

朝ごはんができていないわ…

ひどくあせっている律世は、炊きたてごはんが入っている日立のIHスチーム炊飯器のフタをあけて、しゃもじでごはんをすくってお茶わんについだ。

続いて、納豆2パックを冷蔵庫から出そうとした。

しかし、納豆がなかった。

納豆がない…

どうしよう…

ふたりの子どもは『納豆納豆…』と言うて律世をせかしている。

「納豆がない~」
「おかーさん、納豆~」

律世は、気が狂いそうな声でふたりの子どもに怒った。

「あんたたちがおかわりばかりするから納豆がなくなったんでしょ!!」

(ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!)

玄関の外にいる特別支援学校の先生がブチキレ起こす一歩手前になった。

先生は、玄関のベルを激しくならしながらドアを叩いた。

「なにしてんのよ!!学校でまちよる子どもたちのことを考えなさいよ!!」

律世は、泣きそうな声で言うた。

「今、ごはん食べさせています~」

律世は、白いごはんの上に卵を落としておたまさんにしてふたりの子どもたちに出した。

「早くしなさい!!」
「え~、おたまさん~」
「納豆がないけん、おたまさんを出したのよ!!」
「おたまさんよりも、納豆が食べたい~」
「ワガママ言われん!!外で先生が待っとるけん早く食べなさい!!」

ふたりの子どもたちが言うことを聞かないことに腹を立てている律世は、強烈な叫び声をあげながら家中を暴れ回った。

ふたりの子どもたちは『納豆じゃなきゃヤダ~』と言うて泣き叫んだ。

(ガラガラガラガシャーン!!)

ブチキレを起こしたけんちゃんは、テーブルをひっくり返した。

そして、そのまま家から飛び出した。

この日、けんちゃんは(ショッケンの)工場を勝手に休んだ。

同時に、ふたりの子どもたちは遠足に行くことができなかった。
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