この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(再リフォーム版)
第129章 恋し浜
夕方4時頃、専用機がどの辺りを飛行していたのかよくおぼえていなかったが、専用機の窓に恐ろしい光景が写った。

浪江・石巻・女川・志津川(南三陸町)・気仙沼・陸前高田・大船渡・釜石・大槌・陸中山田・宮古…

無残な姿になった北日本の港町を見た私は、ガックリと肩を落とした…

どす黒い海水に浸かった市街地…

粉々に砕けた建物…

恐ろしい黒煙をあげながら、街を燃やす炎…

私たちは、何やってるんだ…

空の上で何やってるんだ…

機内に重苦しい空気がただよった。

「くすんくすんくすん…」

すみれさんは、両手で顔を隠して泣いた。

このあと、専用機の燃料がカリフォルニア到着まで持つと言う知らせが入った。

専用機は、予定のルートを一部変更してカリフォルニアへ向かう。

3月12日の早朝(現地時間)に専用機はカリフォルニア州の内陸の空港に到着した。

到着後、A班のメンバーたちは震災対応に取り組む。

津波が日付変更線をこえてアメリカ西海岸に到達するおそれが出たので、情報収集と事後処理に取り組んだ。

その間、私は過労でダウンした。

けど、休むことができない…

ボロボロに傷ついた私は、フラつきながらも必死になって応対をした。

3月16日頃、大津波警報・津波警報・津波注意報は解除された。

しかし、つらい日々はまだつづく…
/574ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ