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乳房星(再リフォーム版)
第144章 北の旅人
そして私は、ゆめいろ市をほかして関西にやって来た。

関西には、1988年1月頃まで滞在した。

2月頃に、海外へ出国しようと決意して九州へ移った。

2月中は、プロ野球のキャンプ地の球場のスタンドで飲食物を売るバイトをしていた。

その後、九州北部の各地を転々として暮らしていた。

7月に下ノ関で出会ったある人から言われて北九州にやって来た。

この時、私はゆめいろ市…いいえ、高校へ行きたいと言う気持ちはうせていた。

高校は、なにをするために行くのだろうか…

ひろこ姐はんが『夏休み、冬休み、春休み、土曜半休、日曜完全休みがあるから行くのでしょ…』と言うたけど、『アホくさ~』と想うわ。

ひろこ姐はんのいうことは、理解できない…

せやけん、倉庫(ここ)やめたろかと思った。

時は、7月17日のことであった。

この日は、俳優・歌手の石原裕次郎さんの命日である。

お昼ごはん休みの時、私は愛用のソニーのケータイラジオで南海放送ラジオの『想い出のリズム』を聴きながらランチを摂っていた。

この日の最初のリクエスト曲は、石原裕次郎さんの歌で『北の旅人』であった。

このあと、石原裕次郎さん、美空ひばりさん、渥美清さん、小林旭さんなどの銀幕のスターのリクエスト曲がつづいた。

それから3時間後のことであった。

ひろこ姐はんが私の様子をみにやって来た。

ひろこ姐はんは、たたみの上に敷かれている座布団に座って、あつかましい目つきで私の仕事ぶりをみつめていた。

ひろこ姐はん、私になにが言いたいけんあつかましい顔をしているのか…

高校へ行かずに働くことがそんなにいかんのか…

せやろ…

ひろこ姐はんは、サンダルをはいて土間に降りたあと、私にあつかましい声で言うた。
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