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乳房星(再リフォーム版)
第151章 男の挽歌
時は1989年1月17日頃だった。

溝端屋のダンナたちにナンキンされている私は、知覧(鹿児島県南九州市)にある溝端屋のダンナが所有している別荘に滞在していた。

太平洋戦争中に日本軍が特攻隊の前線基地として使っていた町…

歌川二三子(うたがわふみこ)さんの歌『知覧の母』や加納ひろしさんの歌『三郎蛍』などで登場する小さな町である。

正午過ぎに、私は子分たち3人に連れられて町にある平和記念公園へ来ていた。

園内をゆっくりと散歩して過ごしていたが、子分たちに監視されていたので逃げ出すことができん…

ナンキンがとけたら、一刻も早く日本から出国しよう…

韓国にいるマァマに会いたい…

アメリカ合衆国のハイスクールへ行きたい…

私の気持ちは、ひどくあせっていた。

(ピッ、ピッ、ピッ…)

その頃であった。

ところ変わって、ばらいろ町にある大学病院の児童精神科医にて…

温品くんは、両親に連れられて大学病院の児童精神科医へ来ていた。

この時、温品くんは検査室で脳波の検査を受けていた。

他にも、複数の精神鑑定を受けた。

温品くん本人は『なんでぼくがこななことせなアカンねん…』とつらそうな表情を浮かべていた。

温品くんの両親は、なんとしてでも退学を回避するためにヤッキになっていて、気持ちのゆとりがなかった。

温品くんの精神状態をしりたいのは誰なのか?

学年主任の先生?

オクギョの理事長?

それとも、オクギョの理事長の知人の(ヤクザの)顧問弁護士?

この中でしりたいのは誰なのか…

その2日後、温品くんの両親は学校に温品くんの検査結果の書類を提出した。

1月21日頃、学校側は温品くんの気持ちをくみ取って1月25日にキンシンを解除することを決めた。

しかし、温品くんはものすごく怒り狂っていたので、より過激な行動に出た。

1月21日の午後1時過ぎのことであった。

温品くんは、家の前に停めてあるリヤカーに自分の物を積み込んでいた。

ふざけんなよ…

ぼくは退学を回避してくれだなんてひと言も言うていない…

ものすごく怒り狂っていた温品くんは、自分の物を積み込んだリヤカーをひいて家から出て行った。

同時にゆめいろ市から出て行った。

そして、二度と帰らなくなった。
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