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乳房星(再リフォーム版)
第13章 あの日に帰りたい

「おかーさん、コレクトコールは(着信側に負担がかかるから)やめてといよんのに、なんでかけてくるのよ…おかーさんはミンジュンに幸せになってほしいデスライと言うけど、女の幸せは結婚しかないと言いたいのね!!…ホンマにはぐいたらしいわね!!ミンジュン、ムコはんいらんけん!!…ミンジュンがお見合いイヤといよんのに、どうして勝手なことすんのよ!!…ああ!!ドーキューセードーキューセー…おかーさんはドーキューセーの子と同じ人生じゃないとアカンと言いたいのかしら!!…やかましいわね!!ミンジュン、ムコはんいらんけん!!…ミンジュン、明日からしばらくの間休みないけん…ナマクラのクソッタレの医師がキューカ取ってマッキンリーへ単独登山に行ったけん、人手不足におちいったのよ!!病院は非常事態におちいったのよ!!ほやけん、休暇がつぶれたのよ!!…そういうことで、ほな、しゃいなら!!」
(ガチャーン!!)
ガチャーンと電話を切ったミンジュンさんは、両手で髪の毛を思い切りかきむしりながらキーッとイラついてた。
私は、言いにくい声でミンジュンさんに言うた。
「あの~、ミンジュンさん…どないしはったのですか?」
「ヨシタカさん…」
「なんぞイヤなことでもおましたか?」
「なんでもないわよ!!」
ミンジュンさんは、私にヒステリックに言うたあと、冷蔵庫の中からヴァドワイザー(缶ビール)を取り出して、のもうとしていた。
…と、その時に、またうぐいす色のプッシュホンのけたたましいベルが鳴り響いた。
(ジリリリリン!!ジリリリリン!!)
「あっ、電話に出なきゃ…」
私が電話に出ようとしたが、ミンジュンさんが私に出るなと言うた。
「出ないで!!」
「えっ?出ないでって…」
「いいから出ないで!!」
「なんでやねん?」
「南予の実家のオカンだからダメ!!」
「せやけど…」
「とにかく出ないで!!」
私に突き放す声で言うたミンジュンさんは、台所へかけ込んだあと、背中を向けてヴァドワイザーをのみながらひねていた。
その間も、電話のベルは鳴り続けた。
ミンジュンさん…
困りまんねん…
大番頭はんから大事な電話だったらどないしまんねん…
ミンジュンさん…
ミンジュンさんってば…
(ガチャーン!!)
ガチャーンと電話を切ったミンジュンさんは、両手で髪の毛を思い切りかきむしりながらキーッとイラついてた。
私は、言いにくい声でミンジュンさんに言うた。
「あの~、ミンジュンさん…どないしはったのですか?」
「ヨシタカさん…」
「なんぞイヤなことでもおましたか?」
「なんでもないわよ!!」
ミンジュンさんは、私にヒステリックに言うたあと、冷蔵庫の中からヴァドワイザー(缶ビール)を取り出して、のもうとしていた。
…と、その時に、またうぐいす色のプッシュホンのけたたましいベルが鳴り響いた。
(ジリリリリン!!ジリリリリン!!)
「あっ、電話に出なきゃ…」
私が電話に出ようとしたが、ミンジュンさんが私に出るなと言うた。
「出ないで!!」
「えっ?出ないでって…」
「いいから出ないで!!」
「なんでやねん?」
「南予の実家のオカンだからダメ!!」
「せやけど…」
「とにかく出ないで!!」
私に突き放す声で言うたミンジュンさんは、台所へかけ込んだあと、背中を向けてヴァドワイザーをのみながらひねていた。
その間も、電話のベルは鳴り続けた。
ミンジュンさん…
困りまんねん…
大番頭はんから大事な電話だったらどないしまんねん…
ミンジュンさん…
ミンジュンさんってば…

