この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(再リフォーム版)
第13章 あの日に帰りたい
「おかーさん、コレクトコールは(着信側に負担がかかるから)やめてといよんのに、なんでかけてくるのよ…おかーさんはミンジュンに幸せになってほしいデスライと言うけど、女の幸せは結婚しかないと言いたいのね!!…ホンマにはぐいたらしいわね!!ミンジュン、ムコはんいらんけん!!…ミンジュンがお見合いイヤといよんのに、どうして勝手なことすんのよ!!…ああ!!ドーキューセードーキューセー…おかーさんはドーキューセーの子と同じ人生じゃないとアカンと言いたいのかしら!!…やかましいわね!!ミンジュン、ムコはんいらんけん!!…ミンジュン、明日からしばらくの間休みないけん…ナマクラのクソッタレの医師がキューカ取ってマッキンリーへ単独登山に行ったけん、人手不足におちいったのよ!!病院は非常事態におちいったのよ!!ほやけん、休暇がつぶれたのよ!!…そういうことで、ほな、しゃいなら!!」

(ガチャーン!!)

ガチャーンと電話を切ったミンジュンさんは、両手で髪の毛を思い切りかきむしりながらキーッとイラついてた。

私は、言いにくい声でミンジュンさんに言うた。

「あの~、ミンジュンさん…どないしはったのですか?」
「ヨシタカさん…」
「なんぞイヤなことでもおましたか?」
「なんでもないわよ!!」

ミンジュンさんは、私にヒステリックに言うたあと、冷蔵庫の中からヴァドワイザー(缶ビール)を取り出して、のもうとしていた。

…と、その時に、またうぐいす色のプッシュホンのけたたましいベルが鳴り響いた。

(ジリリリリン!!ジリリリリン!!)

「あっ、電話に出なきゃ…」

私が電話に出ようとしたが、ミンジュンさんが私に出るなと言うた。

「出ないで!!」
「えっ?出ないでって…」
「いいから出ないで!!」
「なんでやねん?」
「南予の実家のオカンだからダメ!!」
「せやけど…」
「とにかく出ないで!!」

私に突き放す声で言うたミンジュンさんは、台所へかけ込んだあと、背中を向けてヴァドワイザーをのみながらひねていた。

その間も、電話のベルは鳴り続けた。

ミンジュンさん…

困りまんねん…

大番頭はんから大事な電話だったらどないしまんねん…

ミンジュンさん…

ミンジュンさんってば…
/574ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ