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乳房星(再リフォーム版)
第152章 泣いていた女の子
その日の夕方であった。

私は、アパートにいるのが苦痛になったのでショルダーバッグを持って再び家出した。

時は、夕方6時過ぎであった。

私は、西鉄二日市駅の前の商店街の通りをトボトボと歩きながら考え事をしていた。

これから先どないしようか…

日本から出国できなくなったら、どないしたらええねん…

そんなことばかりが頭の中で渦巻いていた。

商店街の通りのスピーカーから、南らんぼうさんの作詞作曲で、1979年にNHKの『みんなのうた』で発表された『泣いていた女の子』が流れていた。

歌を聴いた私は、悲しくなって泣いた。

「うう…マァマ…マァマ…」

日本から出国したい…

韓国にいるマァマに会いたい…

アメリカ合衆国のハイスクールに復学したい…

歌が流れている間、私は声を震わせて泣いた。

その日の夜、私は商店街の近くの公園のふじ棚で野宿した。

明日からは、ずっと野宿がつづく…

ホンマにサイアクだ…
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