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乳房星(再リフォーム版)
第15章 アメリカンフィーリング
12月24日、私とミンジュンさんは旅に出ることにした。

大番頭はんから受け取った電報は次のように書かれていた。

一ガツ一ニチヨリ、プロジェクトヲカイシスル…スグニタビダテ!!

これからハイスクール卒業式までの間、イワマツを作るプロジェクトと難易度の高い国家資格取得試験とプリント学習に加えて、卒業後に進学する予定のアメリカ合衆国の医大へ入学するための準備をしなければならないので、なにかと忙しくなる。

イワマツを作るプロジェクトは、1月1日から始動する。

時は、12月26日の朝8時頃のことであった。

私とミンジュンさんが乗っている専用機が高松空港に到着した。

専用機を降りた私とミンジュンさんは、車に乗って屋島へ向かった。

時は、8時40分頃のことであった。

場所は、屋島中町にある理髪店にて…

理髪店の前に立っている白のとんがり帽子の青赤の交互ななめのサインポールとかべについているガス灯の小さなトリコロールがくるくると回っている…

理髪店は、波止浜の施設で一緒に暮らしていた桃田なみさん(私より15歳年上)が働いている店である。

店内には、なみさんと経営者の十川あらたさんとあさみさん夫婦と28歳の女性従業員さんの4人が開店準備をしている。

その時に、私とミンジュンさんが店にやって来た…

「いらっしゃーい…まあ、よーくん。」
「なみさん。」
「よーくん、久しぶりやねぇ…ホンマにおおきなったねぇ…」
「はっ、おかげさまで…」

なみさんは、私を空いているチェアに案内した。

「よーくん、髪の毛がほがそ(ぐちゃぐちゃ)になってはるわね…お顔をきれいにしておこうね。」

私が空いているチェアにこしかけたあと、なみさんは私の身体にカバーをかけた…

「よーくんの好きなお歌かけておくわね。」

なみさんは、ユーセンのチューナーのボリュームを少し上げたあと、散髪を始める準備をする。
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