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乳房星(再リフォーム版)
第23章 三ツで五百円
いつ頃だったかよぉおぼえてへんけど、あれは16歳の頃…

たしか、1988年の夏頃だったと思う。

私はその時、久留米の明治通り(アーケード街)の露地裏にある居酒屋でバイトをしていた。

毎晩9時を過ぎた頃に、ギターを持った流しのニイチャンが来て、お客さまからのリクエスト曲をギターで演奏していた。

カウンター越しの流しにいる私は、ギターの音色を聴きながら洗い物をしていた。

ニイチャンは、演歌や戦前から戦後まもない頃のはやり歌や昭和30年代から40年代前半の歌謡曲をギターで演奏していた。

私はこの時、人がいうてる『普通』とはなんだろうと思った。

普通科の高校を卒業して…

フツーの大学で四年間フツーの学生生活を送って…

卒業後、フツーの会社に就職して…

フツーのサラリーマンで働いて…

フツーの金額のお給料もろて…

フツーの家の娘さんと結婚して、家庭を持って…

フツーの人生を過ごす…

フツーフツーフツーフツー…

それは何を基準に言うてはるのか…

日本人は、その程度の生き方しか知らない…

せやけん、ハングリー精神がないのだ…

…と思って腹を立てた。

私は、広島市内の夜景をながめながらそんなことばかり考えていた。

7月4日の午前中、私は事務長はんとケントさん夫婦と居住地の国と地域の法務局と国税局の職員たちと一緒に財産書に記載されている財産の項目を申告する作業を行った。

午後からは、サーシャさんの9人の娘さんたちとポムじいさんの息子さん夫婦たち12組とゆみさんとゆかさんと合流して、第1回目の全体会合を開く予定である。
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