この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それでも僕は
第11章 11★




「お疲れ様でしたーっ」
期末テストも終わり、部活も再開して、俺は忙しい日々を送っている。部活は大変だが期末テスト最終日にケイとデートしたおかげで以前のように気が参らずに済んでいる。
「今日も熱心に練習してたな?南?」
顧問の寺田が俺の肩に手を置く。
「このまま頑張れば2学期はスタメン入りも夢じゃないぞ」
「ありがとうございます」
俺は寺田に頭を下げボールを片付ける。
「よう優馬…片付け手伝うよ」
律が後片付けを手伝う。
「お前、寺田先生に気に入られているな」
「そうか?」
律の言葉に俺は首を捻る、寺田に覚えが良いのは律も同じだと思う。俺と律は体育館のフロアをモップをかける。それから着替えて学校を出るころにはすでに7時を過ぎていた。
「マジで暑くなったよな?」
俺の隣を歩いている律がポツリと呟く。律とよく一緒に帰っている。
「そうだね」
「そうだね…じゃなくて体調に気を付けろよ、」
律は俺にスポーツドリンクの入っているペットボトルを渡す。律は最近、何かと俺の世話を焼く。
「俺ってそんなに頼りない?」
「…頼りないと言うより、必要以上に抱え込みそうで心配なんだよ」
律は肩を竦めスポーツドリンクを飲む。
「じゃあ、また明日な」
「また明日」
俺は律と別れ、優斗のマンションに向かって歩き出す。俺は律からもらったスポーツドリンクに口を付ける。




「後片付けはやっておくから優馬は先に休んでおけ」
家に帰って夕食の準備をしていると優斗が仕事から帰って来た。ふたりで夕食を共にしたあと、優斗は食器を片付ける。俺は優斗の好意に甘え自室に戻る。
「さて…と」
自室に戻った俺はいつものようにケイに電話をかける。
『今日は…亨くんがさ…』
「そうなんだ…」
ケイは学校では亨とあやめと一緒にいることが多いのかいつもふたりの名前が出てくる。正直、ケイと一緒の学校に通い、同じ時間を過ごせるふたりがうらやましい。
『……明日、検査だからそろそろ寝ないと…』
10分ほど話しているとケイが申し訳なさそうにそう告げる。
「検査なら仕方ないよ、くれぐれも無茶しないでよ」
名残惜しかったけど、検査結果が悪くなったら会えなくなるのは嫌だ。スマホをサイドテーブルに置いて布団に入る。ケイと話している時は気にならなかった眠気が俺を襲う。
/219ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ