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それでも僕は
第2章 2※





「部長…頼まれていた書類できました」
俺は大手の広告代理店で働いている、残業が多いのが玉に傷だが給料はそれなりでまぁまぁ充実している。
「…天貝くん、お見合いの件…考えてくれたかね?」
20代後半と言うことで俺にお見合いの話が舞い込んで来ている、しかも相手と俺の両親は乗り気で逆に俺のほうが腰を引けている状態だ。しかも俺はこれまで女と付き合って長続きした試しがないため不安も大きい。
上司をうまく誤魔化して仕事に戻る、今の生活に不満があるわけじゃない…だけど物足りない、何か強い刺激が欲しい。





「マスター…何か強い酒くれ」
行きつけのバーに行く、隠れ家的なバーでマスターが趣味で開いている店。客こそ少ないが常連は多い。マスターは何も言わずにキツいウィスキーをくれた。
「天貝くん、どうかしたの?」
「いや、お見合いの話が来て、ちょっとな」
「へぇ…」
マスターは口笛を吹いた、俺は楽しそうなマスターを睨む。
「ったくどうしてどいつもこいつも結婚だのなんなのしつこいんだろう」
「顔も良く、良い企業勤めの独身男性がいたら誰だって結婚勧めるよ、天貝くんは会社では猫被ってそうだし」
マスターに会社で猫を被っていることを見抜かれ座りが悪くなる。
「…がほしい」
「ん?」
「刺激がほしい、全身が痺れるようなそんな刺激がほしい」
「…………………」
俺の搾り出すような言葉にマスターは無言になる。最近心が乾いて仕方がない。
「別にさ…仕事が嫌いとか結婚するにが嫌とかじゃなくて、何かスリルがあることしたい」
マスターはグラスを磨きながらため息を吐いた。
「………あくまでお客さんから聞いた話なんだけど」
躊躇いながらもマスターは口を開く。
「この路地をもっと行った先のハッテン場に凄いイケメンが表れたって」
「へー?」
ここまでは別に興味をそそられる内容ではない。けどマスターがわざわざ言うくらいだから何かあるんだろう。
「…で?名前は?」
「……本名か分からないけど、黒崎 秀って言うらしい」
「分かったありがとう」
マスターから詳しく聞こうと思ったがそれでは興ざめだ、自分で見てどんなやつか確かめたい。もし退屈極まりない奴なら散歩だと割り切れば良い。
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