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第16章 16※

｢……やけに大人しいけど、どうした?黒崎?｣
また体位を変えて、俺は仰向けで寝そべっている。やけに静かに俺の上に跨がってソレを納めた黒崎に俺は違和感を覚えた。予想外のところで蓮と会って気が動転していた俺はそこでようやく黒崎の様子がおかしいことに気付いた。
｢べ、別に…あんッ!!｣
俺は黒崎を突き上げる、それでも口を噤む黒崎に俺は目を細める。
｢あッあッあッ…やッ…んんッ…は、激しぃ…んん…あッ…んッ…｣
俺の激しいピストン運動に黒崎は瞳に涙を貯める。頑なに口を割ろうとしない黒崎のソレの根元を指で戒める、イくのを阻止しようとする俺に黒崎は青ざめる。
｢正直言えばイカしてやるよ｣
逡巡する黒崎を容赦なく突き上げ、黒崎の余裕を奪う。
｢はッ…んッ…あッ…お、俺…ん…こ、こい…ああッ…｣
小刻みに腰を動かす俺に黒崎は掌を向ける。
｢ま、待って…ま、待ってって…言うッ!!…だから、待っ…んッ…｣
黒崎の言葉に俺は少しだけ律動を緩める。
｢お、俺に…もッ…こ、恋人がッ!!｣
｢…でどうして恋人がいるのにこんなことしてるんだ｣
｢んああッ…そ、それは…アイツが手術しないと…んんッ…いけない…か、身体…だからッ!!｣
なんで黒崎みたいな全てを持ってそうな男がこんなことをしているか疑問だったが…。
(同情…か…)
蓮と会って、あからさまに動揺した俺を見て黒崎は俺と蓮の関係を察し、同情したんだろう。
｢ふーっふーっふーっふーっ｣
俺が律動を止めると黒崎は荒い呼吸を繰り返す。急に動くのを止めた俺に黒崎が不思議そうな顔をする。
｢じゃあ、黒崎の好意に甘えてさせてもらおうかな｣
｢ひぐッ…!!｣
俺は黒崎の腰を掴んで前立腺をぐりッと抉った。
｢はは…まだイけるんだな…黒崎?｣
｢は、はひ…?｣
すでに何回もイカせたせいで透明になった精液を吐き出す。
｢あッ…ふッ…んッ…くッ…あんッ…や、やあッ…｣
｢慰めてくれるんだろ?黒崎?｣
｢んあッ…!!｣
イッている最中の黒崎の前立腺を抉る。
｢あんッ…あッ…ん…はうッ…ん…ひッ…んんッ…｣
激しい律動に翻弄され、身体を支えきれない黒崎は俺に被さる。俺は黒崎の中に精液を注ぎながらも動きを緩めない。