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それでも僕は
第1章 1★



アイツがいる病室を目の前にすると胸が高鳴ってドキドキする。俺は深呼吸をして病室のドアを開けた。
「久しぶり…ケイ」
俺の最愛の恋人…彩木 慧が俺を見て満面の笑みを浮かべる。ケイの顔を見るだけで疲れがぶっ飛ぶ。
「ここに来る途中でケイの好きなケーキ買ったけど食べる?」
「うん、俺はショートケーキが良い」
俺はケイにショートケーキを渡す、ケイは美味しそうにケーキを食べる。俺は少し口元を綻ばせながらチョコケーキを食べる。
「ゆう、あーんして」
俺は少し頬を赤くして口を開ける、ケイは俺の口にショートケーキを運ぶ。
「…美味しい?」
「……あぁ…」
俺は自分が食べているチョコケーキに視線を落とす。
「ケイ…」
俺がチョコケーキの切れ端をケイの口元に近付けるとケイは口を開ける。
「……こういうのちょっと恥ずかしいね」
チョコケーキを食べ終えたけが恥ずかしそうに笑う。
「ゆう…こっち来て」
ケイはぽんぽんと自分の隣を叩く。俺は靴を脱いでベッドに上がる。ケイを引き寄せ抱き締める。
「…ゆう」
ケイは切なげに俺の名前を呼んで目を閉じた。女顔だが整ったケイの顔に息を呑む。俺はケイの両頬に手を当てる。ケイは俺の手に自分の手を重ねる。
「んッ…ふッ…ゆ、ゆう…んッんんッ!!」
触れるだけのキスで済ますつもりだったのに俺はケイの咥内に舌を挿し込んだ。ケイの真っ黒な目がうるうると湿っていく。俺とケイはここが病院だと言うことも忘れ舌を絡め合う。
「わ、悪い…」
「う、ううん…」
俺はキスに夢中になってしまったことを謝る。ケイの口の端から俺の液が零れる。ケイは口元を拭い俺に体重を預ける。俺にすっぽり埋まるほど小柄で細いケイ…。
サラサラの黒髪に大きめな黒曜石な曇りない瞳、丸めの輪郭が幼さを醸し出している…きっと学校ではモテてるだろうな…こんな美少年が放って置かれるはずがない。どんなに愛し合っていても俺とケイの関係は薄氷の上に成り立っている。少しでも繋いでいる手を緩めてしまえばあっという間解けてしまう。
「じゃあ行くよ、ケイ」
「……うん…退院したらデートしてね」
可愛いことを言うケイに後ろ髪を引かれながらも俺はケイの病室を後にした。
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