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それでも僕は
第7章 7★




「南さん、背伸びた?」
週末…俺はまた彩木くんのお見舞いに来ていた。
「そうか?」
彩木くんと出会ってそんなに経ってないと思うがそんなに身長伸びただろうか?彩木くんはなぜか俺を見て悲しそうな顔をした。
「……どうした?」
「………あーうん、なんか南さんがまた大人っぽくって、なんか自分が子供っぽく感じて」
彩木くんは自分にコンプレックスがあるのががっくり肩を落とした。俺は自分が大人だと思っていない。そもそも俺は落ち着きがなくじっとしているのが苦手、どちらかと言えば子供っぽいほうだと思う。
「…そんな焦らなくても良いんじゃないか?彩木くんが思っているほど俺は大人じゃないし…」
看護師の確か彩木くんはまだ小2だったはず。さすがに焦りすぎだと思った。
「それに俺と彩木くんの年齢差なら多少は仕方ないよ、むしろ俺が彩木くんより子供っぽかったたらそれこそ問題だろう?」
俺の慰めは的外れだったのか彩木くんは少し不満そうな顔をした。俺がなぜ彩木くんが焦っているのか?その理由を知るのはもう少し後だった。








「南くん、好きです!!付き合ってください!!」
昼休み…俺は隣のクラスの水野さんに人気のない体育館裏に呼び出され告白された。顔を赤くして瞳を潤ませ俺の返事を待つ水野さん。卒業が近くなって中学が別になる人もいる…そのせいか最近告白されることが多くなった。
「ごめん、水野さんのこと嫌いじゃないんだけど、今は誰かと付き合う余裕はないんだ」
水野さんは振られるのは覚悟してたのか頭を下げ『ごめんなさい』と言って去って行った。独り取り残された俺はため息を吐く。振った相手の泣きそうな顔に罪悪感を覚えるが、勇気を振り絞って告白して俺に告白してくれた相手にいい加減な返事をしたくない。






「よっイケメン!!今日もモテモテらしいじゃないか?」
教室に戻って来た俺を見てクラスメイトの山本くんがにやにやしながら近付いて来た。
「藪から棒に何?」
「水野ちゃんに告白されたらしいじゃないですか~」
山本くんは俺と同じバスケ部に所属していたので距離がかなり近い。そのため他の人が聞きにくいことを代わりに聞きにくる。
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