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それでも僕は
第8章 8☆




友達を失い、呆然とするある冬の日…俺は必死に涙を堪える彼を見付けた…そして俺の世界が変わり始めた。





「最近、ますます寒くなったから気を付けろよ」
俺の恋人の南さんは俺が目を覚まして以降2日ほど付きっ切りで俺の面倒を見てくれた。
「…南さん、学校は大丈夫なんですか?」
「あぁ…彩木くんも目を覚ましたし、明日は学校行くよ」
心配しては見たものの、いざ南さんが俺のそばを離れると思うと寂しい。
「そんな顔するなよ、明日学校終わったらお見舞いに来るから」
「うん…」
寂しそうな顔をした俺に南さんは優しく微笑みかける。南さんの恋人になったけど、いやなったからこそ南さんに頼るだけなく、南さんの支えたい。






「慧~大丈夫か?また発作起こしたって」
「うん、大丈夫」
翌日…発作を起こした俺を心配して亨くんとあやめちゃんがお見舞いに来てくれた。
「慧くん、本当に大丈夫?慧くんって亨と別の意味で無茶するから心配だよ」
あやねちゃんはやれやれとため息を吐いた、俺と違う意味で無茶をすると言われた亨は口をへの字に曲げた。
「それどういう意味だよ」
「さあ?どういう意味だと思う?」
拗ねた亨くんにあやめちゃんが裏表感じさせないのになぜか圧を感じる笑顔を亨くんに向けた。普段はふたりのやり取りを苦笑しながら見守る俺だけど、今日は南さんのことが気になって仕方なかった。俺と南さんは晴れて付き合うことになったのだけど。未だにその事実が現実のとして認められていない。いつも落ち着いていて大人びている南さんがこんなひ弱な俺を好きだと信じられない。きっと南さんならもっと素敵な人が見つかったのでは?という不安が抑え切れない。
「……やっぱり慧くん、大丈夫?ずっとぼーっとしているけど」
ずっと上の空だった俺にあやめちゃんが心配そうに俺を見ていた。
「…なんか悩みでもあるのか?」
亨くんが俺を心配するがさすがに年上のイケメンな彼氏ができましたとはふたりに言えなかった。
「ふたりとも心配し過ぎだって」
笑って誤魔化そうとする俺にふたりは顔を見合わせた。ふたりは俺の様子がおかしいことには気付きつつも無理に原因を聞き出そうとはしなかった。
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