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それでも僕は
第9章 9★






「まさか…」
優斗は何かを察したように急いでリビングに向かう。
「やっぱりお前か!!高人!!」
優斗はリビングのソファーに座っている酔っ払いを見て怒鳴る。
「知り合い?」
「あぁ…佐久間 高人…俺の高校生の時の後輩…」
優斗は佐久間を見て頭を抱えていた。
「あっセンパイ…来ちゃいました~」
「…いつも来る時は連絡しろっと言ってるだろう」
優斗さんは重いため息を吐きながらへらーと佐久間を甲斐甲斐しく世話を焼く。
「優斗、これ」
「悪い…」
優斗にタオルケットを渡す。優斗は眠そうに横になっている佐久間にタオルケットをかける。
「コイツ、昔色々あって面倒を見ていたせいか、たまに来て甘えて来るんだ」
「そうなんだ…」
「来るのは良いんだが、連絡もなしに来るから」
佐久間の気の抜けた顔を見てため息を吐く優斗からかばんを受け取り、優斗の部屋の机に置く。
「じゃあ、俺夕飯の準備するよ」
俺は佐久間の世話を優斗に任せ、夕飯の準備に取り掛かる。冷蔵庫の挽き肉を出してボールにみじん切りした玉ねぎ、パン粉、挽き肉を混ぜハンバーグのタネを作る。俺がハンバーグを作っている間にすでに佐久間は深い眠りについていた。
「ったく、コイツはどうして進歩しないんだ?」
「ははは…」
日頃、落ち着いている優斗が悪態をつくのを見ていると優斗と佐久間の関係がかなり親しいものだと伺える。俺は佐久間の分のハンバーグをラップをかけ、冷蔵庫に入れる。
「夕飯、できたよ」
俺はマッシュポテトとコンソメスープを作ってテーブルに置く。俺と優斗さんは遅めの夕飯を取る。
「俺、課題やらないといけないんで…」
「あぁ、俺は高人の面倒を見ておくから分からないところあったら聞きに来い」
俺は食器をシンクに置いて部屋に戻って課題を片付ける。俺の通う中学校は成績が悪いと練習させてもらえないので、勉強を怠るわけにはいかない。正直、勉強より身体動かすほうが好きな俺はあまり勉強が好きではない。どうしても長時間勉強していると身体を動かしたくてむずむずする。最初は集中できていての後半どうしても集中が鈍ってケアレスミスを連発してしまう。
(…ダメだな)
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