この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それでも僕は
第9章 9★




「でも…」
「部活で疲れているだろう?たまにはゆっくりしたらどうだ」
優斗は俺の頭を撫でる。
「優馬くん、可愛いね…一緒にお風呂入る?」
「……は?」
「高人…お前は夕飯の準備を手伝え」
優斗は俺に絡もうとした高人の肩を掴む。優斗はいつも冷静な表情を保っているが目が笑ってない。俺はふたりのやり取りを見て苦笑しながら部屋に着替えを取りに向かった。





「ふう…」
湯舟にお湯を張って柚子の入浴剤を入れる。俺は身体を洗ってから湯舟に入る。1日の疲れがお湯に溶けていく。もしかして優斗は環境が変わって参っていた俺を気遣かってくれたのだろうか?
(だっめだな…)
もっとしっかりしないと…優斗とケイが優しいからついつい甘えそうになる。優斗は仕事が、ケイは病気が大変なのに、俺がふたりの負担になってどうするんだと自分を叱責する。
「……湯冷めする前に上がろ」
少しお湯が冷たくなったのを感じて湯舟から上がる。リビングに戻ると頭を抱えている優斗とへらへら笑っている高人がいた。
「風呂から上がったか…」
風呂から上がった俺に気付いた優斗が高人から視線を外し近付いて来た。優斗はタオルを取って水が垂れている俺の髪を拭く。
「なんか紅潮してエロいな」
「…おい、馬鹿なこと言ってる暇あったら、さっさと夕飯を装え」
優斗が高人に冷たい視線を向ける。高人は優斗の冷たい視線に顔を引き吊らせ、キッチンに逃げる。
「…風邪引くといけないから髪乾かして来い」
俺は優斗に言われた通り、髪を乾かしに部屋に戻る。髪を乾かしてからスマホを確認するとケイから週末泊まりに来るとメールが届いていた。週末…ケイと直接会えると言うだけで心が軽くなる。





「なあなあ、優馬くんって中学生なんだよな?」
髪を乾かしてリビングに戻り、優斗達と一緒に夕飯を取る。優斗はあまり喋るほうではないので、主に喋っているのは俺と高人。
「そうです」
「なんか部活やってる?」
「バスケ部に所属しています」
優斗の甥だからか、高人の俺に対する感心は高い。俺のプロフィールを知っても何も面白いとは思わないのだが、高人は色々と聞いて来る。
「へぇ…やっぱりスポーツとか得意なんだ?」
得意というか、じっとしているのが性に合わないと言うか…。
/219ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ