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それでも僕は
第9章 9★





「あっ…優馬くん」
エレベーターに乗ると高人と鉢合わせする、
「……こんばんわ、佐久間さん」
俺は佐久間にお辞儀する。
「高人で良いよ、優馬くん」
「はぁ…」
ぐいぐい距離を縮めてくる高人に俺は困惑する。
「…二日酔いは大丈夫なんですか?」
高人は俺を見て破顔する。
「センパイの言う通り、優馬くんは優しいな」
ぐいぐい迫って来る高人に戸惑う。優斗の後輩と言うことは20代後半ということになるはずだが、それにしては態度に落ち着きがない。
「二日酔いは大丈夫…センパイが献身的に看病してくれたから」
反省している様子のない高人を見て、俺は思わず優斗を憐れんだ。
「そうですか…」
「昨日、優馬くんに迷惑かけたからお礼にケーキ買って来たよ」
高人は俺にケーキの箱を渡す。いかにも高級感漂う箱に俺は思わず顔をしかめた。
「前にお客さんから貰ったケーキだけど美味しかったよ」
「…ありがとうございます」
にっこり笑う高人相手に俺はペースを乱される。
「お客さん?」
高人はとても普通のサラリーマンに見えないから取り引き先とか貰ったと言うわけではないだろうが…。
「高人さんって普段何しているんですか?」
「あぁ…俺はホストをやっているんだよ」
混乱して思わず分かりにくい質問してしまうが、高人は俺の疑問を正確に汲み取った。
「…ホストですか?」
俺はまじまじと高人を見る、傷んだ金髪に甘いマスクは女性受けしそうである。昨日の記憶を掘り返すと、派手なジャケットを着て、アクセサリーを大量に付けている高人はホストに見える。
俺と高人はエレベーターを降り優斗の部屋に向かって歩き出す。マンションの住民が俺と高人をチラチラ見ている。出来たばかりで家賃も高いマンションだけあって良い会社に勤めてたりしているものも多い。そんなマンションと派手な男と歩いていたら嫌でも目立つ。せめての救いなのは高人が優斗の無難な服を着ているのことだ。
「ただいま…優斗」
「お帰り…」
今日は休みだった優斗が俺と高人を出迎える。
「高人と一緒だったか…」
「うん、途中で偶然会った」
俺は冷蔵庫にケーキを突っ込む。優斗は夕飯の準備しようとキッチンに立つ
「俺が夕飯の準備するから風呂入って来い」
夕飯の準備を手伝おうとする俺に優斗は苦笑する。
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