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籠の中の天使
第18章 欲しいの…



「おかしくないですか?少しでもおかしな部分があるなら言って下さいっ!」


半泣きで叫ぶ私の手を市原さんが握ってくれる。


「大丈夫…、凄く素敵に私の服を着てくれてる。やっぱり咲都子ちゃんに頼もうって決めて正解だったわ。」


市原さんの穏やかな笑顔に少しづつ癒される。


「私に…、頼みたい事って…。」

「まずはランチを頼んでからね。」


私に落ち着きを促すように市原さんがメニューを開く。


「玲夜君はどうせハンバーガーでしょ?私のお勧めはパンケーキとロコモコ…。」


市原さんが私に言う。


「市原さんと同じでいいです。」


胸がいっぱいの私に食欲なんかない。


「私の事なら穂奈美でいいわよ。今日は私がお願いして咲都子ちゃんを誘ったのだから…。」


優しい笑顔が私に向けられる。


「そうそう…、俺と咲都子の時間を邪魔したんだから、穂奈美さんに責任を取って貰う。」


ノアがふざけたように言う。


「あら?邪魔をしたって…、いいところだったの?」

「穂奈美さんの携帯が鳴った瞬間の咲都子の怖い顔を見せてやりたかった。」

「やだ、咲都子ちゃん、可愛いっ!」


ノアと笑う穂奈美さんの言葉に顔が熱くなる。


「ノアっ!変な事は言わないで…。」


不貞腐れる私を安心したように穂奈美さんが見る。


「本当に、前よりも可愛くなったね。咲都子ちゃん…。」

「そう…、ですか?」

「初めて、うちのお店に来た時はオドオドとして迷子になった子みたいに怯えた顔しかしてなかったでしょ?」

「そんなつもりは…。」

「今は、溌剌としてて私の顔を見て話が出来てる。それって凄く素敵な事よ。」

「ありがとう…ございます。」


深々と頭を下げる私の頭をノアがポンポンと叩く。


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