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籠の中の天使
第25章 貴方の為に…



「南斗っ!ねっ!だからっ!本当に凄かったんだよっ!」


撮影の興奮が終わらない私が家に帰ってからは南斗に今日の撮影の内容を話し続ける。

『Beau』の社長さんからは差し入れだったケーキをそのまま、お土産として貰った。


「あの穂奈美さんが付き合ってみたいとか言うくらい、本当に素敵な社長さんでね。その社長さんの知り合いの人がわざわざ、このケーキを作ってくれて…。」


夕食を済ませてお風呂も済ませたら、ここぞとばかりに社長さんから貰ったケーキを食べる。


「はいはい、食べたらちゃんと歯を磨けよ。」


興奮して何度も同じ話をする私の頭を撫でて子供扱いをする南斗にちょっと腹が立つ。


「子供扱いはしないで…。」

「けど、帰って来てから、ずっと社長さんの話だぞ。」

「だって、凄く紳士的な社長さんだったんだもん。着物とかビシッと着ちゃってさ。南斗とは大違い。」

「俺はビシッと白衣を着てます。」


南斗が少し不貞腐れた表情で私の方を見る。


「まだ社長さんの話は続くのか?」

「だって…、まだ9時前じゃん。」

「俺も咲都子も明日は学校だぞ。」

「わかってるし…。」

「ふーん…。」


南斗が私に背を向ける。

ちょっと大人気ないと思う。

私だって、南斗が不機嫌な理由くらいは理解をしてる。


「歯を磨いて来る…。」


ケーキを食べたお皿を片付けて洗面所に行く。

洗面台の鏡には、ちょっとだけニヤける私が居る。

南斗がベッドを買い換えた。

ほぼ、毎日のように南斗のベッドに潜り込む私の為に南斗は部屋が狭くなるのを覚悟で2人でゆっくりと眠れるくらいの大きなベッドにしてくれた。


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