この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
籠の中の天使
第2章 苦しみと光…
中学3年生…。
元々、不登校気味だった私…。
それでも中学校からは少しでも高校に行くつもりがあるなら高校受験の査定に必要なテストを受けに来なさいと言われ、渋々ながらもその日は学校へ登校した。
テストは午前中だけ…。
終われば誰もがさっさと帰る。
私なんか存在しないみたいにクラスの皆が友達同士で笑い合い、教室からバタバタと走り去る。
誰も居なくなったと思いゆっくりと席から立った時だった。
「なあ、相原…。お前って金さえ払えば一発やらせてくれるんだろ?」
ニヤニヤと下品に笑う男の子から突然、手首を掴まれた。
「止めて…。」
その手を振り払おうとしても、その子の他に2人の男の子が居て私を取り囲み壁際まで追い詰めて来る。
「俺達さ、お前の母ちゃんから『お兄さん、可愛い子が居るよ。』ってこの前言われたぞ。」
壁に背中をドンと押し付けられて男の子に詰られる。
幾ら若い男の子だとしても、うちのお母さんは絶対に中学生の子には声を掛けたりはしない。
そもそも18歳未満の子の来店は禁止されてるし、補導強化区域としても指定されていて無闇に未成年がウロウロとすれば補導員に街から通報する義務がある街だ。
ただ、実際は塾通いなどで料亭が建ち並ぶ道を自転車などで通り抜ける子が存在する。
他の男の人に声を掛けてるのを自分達に向けられたものだと勘違いしてるとしか思えない。
「離して…。」
私がそうやって抵抗すれば
「ちゃんと押さえとけよ。」
と一番身体の大きな男の子が他の2人に命令する。
2人は私の腕を大の字に広げて壁に押さえ付ける。
そして身体の大きな男の子が私のスカートを無造作に捲る。
「いやっ!」
そう叫ぶと口の中にはハンカチが詰め込まれる。
「静かにしろよ。」
男の子達はいやらしい笑みをずっと浮かべたままだ。