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出身中学の教育実習には行かないほうがいいよ、ホント
第1章 実習第1日朝
そして、僕の顔というのが、その
「十代女子にとっては、めちゃくちゃいやらしい顔」
であった。

まず、僕の風采。
髪はぼさぼさ、爪は切らない、歯も磨かない、入浴は週1、目やにが溜まっていても取らない、つまり朝起きても顔を洗わない、理容室も行かず自分でハサミで髪を切るし、洗髪は常に湯シャン…、だらしないの典型だ。
これはさすがにマズいということで、実習1週間前から毎日入浴し、顔を洗い、理容室に行き、シャンプーで髪を洗い、なんとか風采だけは整えた。

しかし、僕の持って生まれた特徴は、ついに治らず。
まず、僕の視線。幼い時自閉症だったこともあり、長時間、一点を集中して見つめる癖がある。
そして、僕の視力。近視なのにメガネやコンタクトレンズを使わなかったので、目を細める癖ができてしまい、コンタクトレンズを装着した今でも癖で目を細め、結果、眉間に深いしわを寄せて、人をにらみつけるような怖い顔になっている。
さらに、僕の口元。歯磨きを怠った結果、虫歯だらけになり、治療はしたが歯と歯の間に微妙なすき間ができて、そのすき間から唾があふれ出し、気がつくとよだれのように垂れ流しているという…。
僕は、そう、明らかに不審者の顔であった。
犬がいる家の前を通ると、100%わんわんわんわん吠えられる。
幼女がいると、100%大きな声で泣く。
そして29歳以下の女子がいると、100%通報されて、巡査がやってくる…。

おかげで僕は、顔を下向きにする癖ができた。
そんなので、よく教師の免許を取ろうと思ったな?そう、僕は教師に向いてない。つまりは、資格が欲しいだけである。
その最大の難関が、この教育実習であった。

僕は怯えながら、初日の午前中を過ごした。
しかし、幸いというか、危機的な状況は一度もなかった。体育館の壇上が生徒たちから遠かったので、よく見えなかったからかもしれない。
また、僕が学校内で常駐した場所は第2職員室で、勤務している教師たちはそこには一人もいない、僕たった一人の部屋だった。生徒はだれも用事がないので、訪ねてこなかったのである。
本来なら実習初日は指導の教師が担任しているクラスについていったりするものだろうが、なぜかそういうことはしなくてよいと言われた。僕の風貌をおもんぱかってくれたのでは?あるいは、僕の資格さえ取れればいいという心を察し、なあなあにしてくれるのでは?
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