この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
きっかけは十人十色
第4章 公私の区切り
「柴崎ー。今日飲みに行くけど、来る?」
「あ、今日はやめときます」
「へぇ、珍しい。誘い断るなんて」
「あら。柴崎くん来ないの?」
変に残念そうな態度を見せたのは一つ上の鷲見先輩だ。
「すみません。まとめた書類をもう一度確認しておきたくて」
「分かったわ、じゃあまた明日ね。お疲れ様」
「はい、お疲れ様でした」
週始めの月曜日から飲みに出るのはあんまり好きじゃない。
それでも誘ってくれる先輩とは気が合うし、話しやすいので応じてはいたのだが、鷲見先輩が最近やたらとセットでついて来るので、申し訳ないとは思いつつ煩わしく感じていた。
書類の確認はもちろん断る口実に過ぎない。
今まで鷲見先輩とは接点が何もなかったわけではなく、部署は同じだし、用事があって話せばたまに少し雑談をする程度の仲だった。
「あ、今日はやめときます」
「へぇ、珍しい。誘い断るなんて」
「あら。柴崎くん来ないの?」
変に残念そうな態度を見せたのは一つ上の鷲見先輩だ。
「すみません。まとめた書類をもう一度確認しておきたくて」
「分かったわ、じゃあまた明日ね。お疲れ様」
「はい、お疲れ様でした」
週始めの月曜日から飲みに出るのはあんまり好きじゃない。
それでも誘ってくれる先輩とは気が合うし、話しやすいので応じてはいたのだが、鷲見先輩が最近やたらとセットでついて来るので、申し訳ないとは思いつつ煩わしく感じていた。
書類の確認はもちろん断る口実に過ぎない。
今まで鷲見先輩とは接点が何もなかったわけではなく、部署は同じだし、用事があって話せばたまに少し雑談をする程度の仲だった。