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きっかけは十人十色
第7章 運命の日曜日
「今もだけど、転びそうになって抱き止められた時も触られて嫌じゃなかったの。それだけ言っておきたくて。色々言ったけど、その…っくしゅっ」
木山さんは咄嗟に俺の胸に手を押し当てて距離を空けて、顔を横に向けた。
「…ごめんなさい、失礼しました。せっかくの雰囲気が台無し」
「全然気にしなくていいよ。…夜風で冷えたかな」
「っふ、あははは…。柴崎さん、絶対残念って思ってるのに。全然って、ふふっ…。あー、おかしい…」
フォローしたのに、お見通しか。
まぁ、おかげで理性は取り戻せた。
木山さんはひとしきり笑ってしばらく肩を揺らしていたが、再び俺に向き直った。
「ごめんね、ぐだぐだになっちゃって。…私で良かったら、よろしくお願いします」
そう言って綺麗な笑顔を向けてくれた。
「こちらこそ。俺で良ければ」
綺麗な笑顔のまま、コクンと頷いてくれた。
「ね、キスしていい?」
「…聞かないでよ」
途端に恥ずかしそうにするものだから、華奢な肩を抱き寄せて唇を覆った。
柔らかい唇に軽く口づけて、角度を変えて少し長めに。
「…んっ…ぁ」
苦しくなったのか、若干の隙間から切なげに息が漏れた。
木山さんは咄嗟に俺の胸に手を押し当てて距離を空けて、顔を横に向けた。
「…ごめんなさい、失礼しました。せっかくの雰囲気が台無し」
「全然気にしなくていいよ。…夜風で冷えたかな」
「っふ、あははは…。柴崎さん、絶対残念って思ってるのに。全然って、ふふっ…。あー、おかしい…」
フォローしたのに、お見通しか。
まぁ、おかげで理性は取り戻せた。
木山さんはひとしきり笑ってしばらく肩を揺らしていたが、再び俺に向き直った。
「ごめんね、ぐだぐだになっちゃって。…私で良かったら、よろしくお願いします」
そう言って綺麗な笑顔を向けてくれた。
「こちらこそ。俺で良ければ」
綺麗な笑顔のまま、コクンと頷いてくれた。
「ね、キスしていい?」
「…聞かないでよ」
途端に恥ずかしそうにするものだから、華奢な肩を抱き寄せて唇を覆った。
柔らかい唇に軽く口づけて、角度を変えて少し長めに。
「…んっ…ぁ」
苦しくなったのか、若干の隙間から切なげに息が漏れた。