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きっかけは十人十色
第9章 デートのお誘い
『もしもし?』
「あ、俺…。櫂です。今大丈夫?」
『うん、大丈夫。どうしたの?』
「あのさ、今度の土日、どっちでもいいんだけど良かったら出掛けない?もちろん都合悪かったら教えて」
『ちょっと待ってね』
受話器越しにごそごそと何かを探る音が聞こえて、それからパラパラと紙を捲る音がした。どうやらスケジュール帳を見ているらしい。
『…ごめんね、お待たせ。土曜の午後なら大丈夫』
「あー、良かったぁ…」
『ふふっ』
俺の脱力感が伝わったのか、笑われてしまった。
…ここは気を取り直して。
「誘っておいて申し訳ないんだけど、週末天気が微妙みたいなんだ。だから屋内なら雨の心配はないかなと思って。どうかな?」
『あ、じゃあ私観たい映画があるの!洋画なんだけど』
「もしかしてCMで話題になってるやつ?」
『そう、泣けるラブストーリーって…でもデートで観るものじゃないよね』
「いや、俺も気になってたから。観ようよ」
『え、いいの?』
「あ、俺…。櫂です。今大丈夫?」
『うん、大丈夫。どうしたの?』
「あのさ、今度の土日、どっちでもいいんだけど良かったら出掛けない?もちろん都合悪かったら教えて」
『ちょっと待ってね』
受話器越しにごそごそと何かを探る音が聞こえて、それからパラパラと紙を捲る音がした。どうやらスケジュール帳を見ているらしい。
『…ごめんね、お待たせ。土曜の午後なら大丈夫』
「あー、良かったぁ…」
『ふふっ』
俺の脱力感が伝わったのか、笑われてしまった。
…ここは気を取り直して。
「誘っておいて申し訳ないんだけど、週末天気が微妙みたいなんだ。だから屋内なら雨の心配はないかなと思って。どうかな?」
『あ、じゃあ私観たい映画があるの!洋画なんだけど』
「もしかしてCMで話題になってるやつ?」
『そう、泣けるラブストーリーって…でもデートで観るものじゃないよね』
「いや、俺も気になってたから。観ようよ」
『え、いいの?』