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きっかけは十人十色
第9章 デートのお誘い
「柴崎」
「あ、おはようございます」
会社に向かう道すがら、後ろから声をかけてきたのは田嶋先輩だ。
そして上から下から、俺の姿をジーっと眺めている。
「…何ですか」
「どうだった?って聞こうと思ってたんだけど、うまくいったっぽいな」
「はい、おかげさまで」
「ため息連発してた奴がよく言うよ」
「はは…すみません」
「どっか出掛けたりしないのか?」
「うーん、まぁこれからですかね」
誘うにしても、このご時世、LINEでメッセージを送って誘った方が手っ取り早いんだろうけど、今の所はお互いの連絡手段が電話をかけるほかにないわけで。
一言「LINE 教えて」と言えば済む事柄なのだが、何となく聞きそびれてしまっていた。
それでも電話をかける時間帯に気を遣ってしまうし、変に緊張してしまうのもあって、ようやくかけることができたのは木曜日になってからだった。
「あ、おはようございます」
会社に向かう道すがら、後ろから声をかけてきたのは田嶋先輩だ。
そして上から下から、俺の姿をジーっと眺めている。
「…何ですか」
「どうだった?って聞こうと思ってたんだけど、うまくいったっぽいな」
「はい、おかげさまで」
「ため息連発してた奴がよく言うよ」
「はは…すみません」
「どっか出掛けたりしないのか?」
「うーん、まぁこれからですかね」
誘うにしても、このご時世、LINEでメッセージを送って誘った方が手っ取り早いんだろうけど、今の所はお互いの連絡手段が電話をかけるほかにないわけで。
一言「LINE 教えて」と言えば済む事柄なのだが、何となく聞きそびれてしまっていた。
それでも電話をかける時間帯に気を遣ってしまうし、変に緊張してしまうのもあって、ようやくかけることができたのは木曜日になってからだった。