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きっかけは十人十色
第10章 実質の初デート
「ごめんね。お待たせしました」
上映が終わった後、エンドロールもそこそこに木山さんは「お手洗いに」と席を立った。「出口で待ってて」と言われ、階段脇にいた俺を見つけて駆け寄って来た。
待ち合わせの時と一緒だ。
「面白かったね。見て良かった」
「うん、話に引き込まれちゃった」
まだほんのり赤い目元がそれを物語っている。
「まだ時間平気?」
「うん、まだ全然」
「ちょっと休憩しようか。コーヒーで大丈夫?」
「あ、じゃあ近くのドトール…。来た道ちょっと戻って曲がらないとだけど」
「いいよ。行こう」
と、階段を下りながら行き先を決めた。
映画館から出て、方向転換した直後、向き合う格好になった男が木山さんの名前を呼んだ。
「あれ、詩乃?」
「…在岡さん」
平静を装ってはいるけれど、ただの知り合い…ではなさそうだな。
「ふーん、新しい彼氏?ま、3年半も経ってるしな」
「…」
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