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きっかけは十人十色
第15章 接近と交差②
再び紬送を始めると、苦しそうに眉がハの字に歪む。目元にじんわりと涙が浮かんできた。
ハッとして腰を後ろに引いて、口から引き抜く。
鈴口と木山さんの口の間にはいやらしくも銀糸が光っていた。
燻りがもたらした己の快楽を優先させる行為。
させる側は良くても、受け手はされるがままであって、個人差は多少あれど、口の大きさ目一杯に太いモノが自分の意思と無関係に喉元に迫るのだ。決して俺のモノが大きいだとか、太いだのと言いたいのではない。でも、きっと苦しいに決まってる。
「…ごめん」
それしか言うことができずに項垂れていると、後ろからギュッと抱き締められた。
柔らかな胸が背中全体に押し付けられて、ぬくもりを感じた。
かたや全裸に近く、かたや膝までスウェットを下げ、昂りを露出しているという、ちぐはぐ感などどうでも良かった。
大丈夫、と言ってくれているのか、ただ気遣ってくれてのことなのか。
真意は分からないが、それだけで心が少し軽くなった。
ハッとして腰を後ろに引いて、口から引き抜く。
鈴口と木山さんの口の間にはいやらしくも銀糸が光っていた。
燻りがもたらした己の快楽を優先させる行為。
させる側は良くても、受け手はされるがままであって、個人差は多少あれど、口の大きさ目一杯に太いモノが自分の意思と無関係に喉元に迫るのだ。決して俺のモノが大きいだとか、太いだのと言いたいのではない。でも、きっと苦しいに決まってる。
「…ごめん」
それしか言うことができずに項垂れていると、後ろからギュッと抱き締められた。
柔らかな胸が背中全体に押し付けられて、ぬくもりを感じた。
かたや全裸に近く、かたや膝までスウェットを下げ、昂りを露出しているという、ちぐはぐ感などどうでも良かった。
大丈夫、と言ってくれているのか、ただ気遣ってくれてのことなのか。
真意は分からないが、それだけで心が少し軽くなった。