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恍惚なる治療[改訂版]
第7章 乱される身体
「佐伯さんの気持ちが固まるまでは最後までしません。まあ、そうなるのも時間の問題ですけど」
「随分な自信ですね…」
「気持ちの無い相手を振り向かせるのって凄く燃えるんですよ。恋愛は久しぶりなんで尚更。これから楽しみです」
ゲーム感覚で恋愛を楽しもうとしているが、この人本当に俺の事恋人にする気なのか…?
「……あの、『最後までしない』って言ってましたけど、またするんですか…?」
「しますよ。僕も男ですから、好きな相手を抱きたいって気持ちがありますし、佐伯さんも定期的に溜まってるモノを放出しないと、また女性に反応して倒れちゃいますよ」
「佐伯さんも良かったでしょ、アレ」と耳打ちされ、真っ赤になって俯いた。
「カッコいいのに、そういうウブな反応しちゃうのが益々可愛く思えます…」
「可愛いとか…要りません」
「まあまあ…話が変わるんですが、早速来週食事に行きませんか?」
「来週…すみません、原稿を仕上げたいるので2週間は無理そうです」
「そうですか。でしたら仕事がひと段落着いたら教えて下さい」
ラインを交換して、再び歩き出し、駅に到着すると柳川先生に左手を握られた。
「ちょ…」
「佐伯さん、僕はあなたの心と身体を狙ってるんですよ。それなのに約束を嫌がらずに受け入れちゃうんですね」
「あっ…それは治療の為だから…」
「嫌ならちゃんと断らないと…そういう所も好きですけどね。また会えるの楽しみにしてますね」